家畜伝染病の侵入を防ぐため輸入が禁止されたソーセージを中国から持ち込もうとしたとして、大阪府警は22日、中国籍の女(47)を家畜伝染病予防法違反容疑で逮捕したと発表した。女は来日前、中国のSNS「微信(ウィーチャット)」で日本への旅行を投稿したところ、何者かに密輸を持ちかけられたという。府警は、中国版の「闇バイト」だったとみている。
スーツケース2個に約20キロ
発表では、女は何者かと共謀し今月15日、豚肉と鶏肉を原料とするソーセージ約20キロをスーツケース2個とリュックサックに入れて中国・上海から関西国際空港に持ち込み、密輸しようとした疑い。逮捕は21日付。
女は府警の調べに容疑を否認し、「SNSで知り合った人に頼まれて持ち込んだが、このソーセージに肉が含まれているとは知らなかった」と供述している。成功すれば200元(約4800円)の報酬が予定されていたという。
家畜伝染病予防法の規制
家畜伝染病予防法では、アフリカ豚熱や高病原性鳥インフルエンザなどの侵入や蔓延を防ぐため、豚肉や鶏肉の個人での輸入を原則禁止している。
府警によると、動物検疫所関空支所が今年7月、府警に対し「中国人旅行客が肉を密輸するケースが相次いでいる。取り締まってほしい」と要望した。動物検疫所によると、違法に持ち込まれた肉製品が外国食材店で売られているケースもあるという。
動物検疫所の対応
動物検疫所は「アフリカ豚熱が侵入すれば、豚の大量殺処分により豚肉の高騰が予想される。今後も警察と連携を強め、侵入を防ぎたい」としている。