アルバニアで20日、ジャレッド・クシュナー元大統領顧問の投資会社が支援する高級リゾート開発計画に反対する市民らが、これまでで最大規模となる抗議デモを行った。参加者は数千人に上り、首都ティラナの中心部を埋め尽くし、エディ・ラマ首相の辞任を求めた。
デモの背景と規模
デモ参加者は首相府前に集結し、政府への抗議の声を上げながら周辺道路を封鎖した。抗議活動は約3週間前に始まった。発端は、クシュナー氏の投資会社アフィニティ・パートナーズが支援するアルバニア南部沿岸の高級リゾート建設予定地で、フェンス設置や準備作業が始まったことだった。
トランプ米大統領の娘婿であるクシュナー氏が関与するこの計画は、アルバニア沿岸部の開発や大規模な民間投資の承認手続きに対する不満の象徴となっている。
首相の対応
ラマ首相は20日、辞任要求を拒否する姿勢を示した。政府は市民の不満に耳を傾けるべきだとしつつも、「雑音に左右されることは決してない」と述べた。さらに首相は、「風向き」によって方針を変えるようであれば、アルバニアが目指す欧州連合(EU)加盟は遠のくとの認識を示した。
デモ参加者の主張
デモ参加者らはリゾート計画の中止を求めている。保護対象地域の扱いや土地所有権、事業承認の手続きを巡る懸念について政府が十分に説明していないと主張している。
一方、ラマ首相は開発計画を擁護しており、国際社会の反発は自然保護への懸念よりも、クシュナー氏の関与やトランプ氏との親族関係に起因しているとの見方を示した。



