夏のわき汗対策、カギは「インドカレーの大きなナン」マンダム広報が伝授
夏のわき汗対策、カギは「インドカレーの大きなナン」

夏のわき汗対策の決め手は、インドカレー店の大きなナンを思い浮かべて、その範囲に制汗剤を塗り広げることだ。化粧品大手マンダム(本社・大阪)の広報担当、根岸沙英さんが、汗とにおいに悩む女性に向けて具体的なケア方法を指南する。

わき汗の悩み、見た目とにおいの両方に同じ対策を

同社が20代女性14人を招いて実施した座談会では、夏の汗の悩みとして「わきの汗染みが怖くてグレーやパステルカラーの服が着られない」「においが気になってライブや電車内で腕を上げられない」といった意見が多く寄せられた。根岸さんは「わき汗の悩みには『見た目』と『におい』の二つがあるが、同じアプローチで対策できる」と話す。

汗には二種類ある。全身に分布しサラッとした汗を出す「エクリン汗腺」と、主にわきや陰部に存在し粘度の高い汗を出す「アポクリン汗腺」だ。わきは両方の汗が混ざり、通気が悪く湿気がこもりやすいため、においが気になりやすいという。

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根岸さんは「誤解している人も多いが、汗そのものにはにおいはない。皮膚の常在細菌が汗を代謝してにおいを発生させる。菌が汗を食べておならを出すイメージだ」と説明する。そのため、におい対策には汗を皮膚に長時間残さないことが重要だ。

朝の汗ケア:起床後はボディーペーパーかシャワー、制汗剤はナン型に

朝、寝汗が気になる場合はボディーペーパーで拭き取るか、シャワーを浴びる。寝汗が残っているとにおいの原因となる。体を清潔にした後、制汗剤を塗布する。根岸さんが推奨するのは密着度の高いロールオンタイプで、下着を付ける前の裸の状態で、二の腕の真ん中からわき、さらに脇腹まで塗布する。その範囲は「インドカレー店の大きなナン」をイメージし、10往復ほど塗るのが目安だ。

スプレータイプを使う場合は、肌から10センチほど離し、1~2秒ずつ止めながら吹きかける部位をずらしていく。範囲はロールオン同様、二の腕の真ん中から脇腹まで。範囲が狭いと十分な効果が得られない。汗の量が多くなければ、これで一日持つこともあるが、移動中に大量の汗をかいた場合は朝の効果が切れるため、改めて対処が必要だ。

日中や汗が気になった時:ボディーペーパーで拭き、再び制汗剤を

日中は、ボディーペーパーでわきなど気になる部分を拭き取る。医薬部外品で制汗成分や殺菌成分が入ったものを選ぶと効果が高い。汗を拭いた後は再び制汗剤を使う。ロールオンタイプは衛生的に不安を感じるかもしれないが、中の液の殺菌作用が強く、ロールについた常在細菌もすぐに殺菌されるため心配ない。それでも気になる場合はスプレータイプを使うとよい。

夜のケア:入浴でしっかり洗い流し、寝汗対策も

夜は入浴で一日の汚れを落とす。根岸さんは「においが気になるところをごしごし洗っても、流し残しがあるとにおいの原因になる」と注意する。足指の間、わきの下、頭皮、耳の後ろなどは、洗い終えたらお湯で丁寧に流すことが大切だ。

翌日に大事な商談があるなど、絶対ににおいを残したくない時は、寝汗対策としてお風呂上がりにも制汗剤を使うのがおすすめだ。

わき汗は全体の1%、代償性発汗は気にしすぎないで

わき汗を止めると、お尻など他の部位から発汗することがある。これは「代償性発汗」と呼ばれるが、実はわき汗は体全体の汗の1%にすぎない。根岸さんは「わきをしっかりケアしたからこそ、他の部位の発汗が気になっている可能性もある」と話し、神経質になる必要はないとアドバイスする。

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顔汗対策は専用ミストでサンドイッチ使い

顔汗による化粧崩れも夏の悩みだ。根岸さんは「ボディー用の制汗剤は顔の薄い皮膚や粘膜への使用を想定していないため、顔には使えない」と注意する。顔用の制汗ミストを使い、洗顔後スキンケアの前に吹きかけ、スキンケアとメイクを施した後、仕上げに再度ミストを使うと効果が高まる。スキンケアとメイクを制汗ミストでサンドイッチするイメージだ。日中のメイク直しには顔汗用のフェイスシートが便利だという。

根岸さんは「汗は生命維持に大切な機能。『汗をかかないようにしなきゃ』と思い過ぎず、汗やにおいも個性の一部ととらえ、気になる時はしっかりケアして夏を過ごしてほしい」と締めくくった。