睡眠学者の柳沢正史氏(筑波大学教授)が、日本人の「短眠生活」の落とし穴について警鐘を鳴らしている。プレジデント公式チャンネルの動画で、柳沢氏は睡眠不足が個人の健康だけでなく、社会全体の経済にも深刻な影響を及ぼすと指摘した。
睡眠とGDPは正の相関
動画の冒頭で柳沢氏は、「睡眠時間とGDPは正の相関関係にある」と述べ、十分な睡眠が経済成長に寄与する可能性を示唆。日本人は60年前にはもっと睡眠をとっていたが、現在は短縮傾向にあると警鐘を鳴らした。
時間効率を高めるにはよく寝る
「時間効率を高めたいなら、よく寝ること」と柳沢氏。睡眠の質で量をカバーすることはできず、睡眠は「貯める」ことができないと説明。年を取ると睡眠時間が減る理由についても、加齢による生理的変化が関係していると語った。
企業利益率にも影響
驚くべきことに、睡眠不足は企業の利益率にも悪影響を与えるという。パフォーマンスを上げる昼寝の方法として、短時間で効果的な仮眠の取り方を伝授。また、夜型か朝型かは個人の遺伝子で決まるため、自分に合った睡眠リズムを見つける重要性を強調した。
自分だけの入眠儀式を
柳沢氏は「自分だけの入眠儀式を見つけることが大切」とアドバイス。一方で、寝酒は睡眠の質を低下させるため、睡眠学的には絶対に避けるべきだと警告した。最後に、「日本人は寝ることが身についていない」と指摘し、睡眠の重要性を再認識するよう促した。
この動画は2024年12月23日に収録されたもので、前編も公開されている。出演は柳沢正史氏とプレジデント編集長の星野貴彦氏。制作は映像制作会社knotが担当した。



