経営コンサルタントの藤井孝一氏は、著書『20代の特権』(三笠書房)の中で、自らの経験を通じて「幸せに生きるには何をすればいいか」という問いに向き合っている。同氏は、親や先生が説く「いい学校に入って、いい会社に就職すれば幸せになれる」という教えを疑うことなく歩んできたが、かつて素行不良で高校を中退した友人の方が、当時の自分よりはるかに自由で、経済的にも自立していたという。
素行不良で中退した友人が成功者に
藤井氏が20代後半のある日、街中で中学校時代の同級生と偶然再会した。子どもの頃は近所に住み、気の合う友人だったが、彼の家庭環境は複雑で、やがて不良グループと接近し、次第に疎遠になった。別々の高校に進学してからは、つき合いは完全に途絶えていた。
その後、彼が素行不良を理由に中退したと聞いていたが、10年以上が経過していた。そんな彼と10数年ぶりに再会したところ、彼は建設業界で働いて頑張っているという。話を聞くと、彼は会社員の藤井氏よりもはるかに多くのお金を稼ぎ、いいクルマに乗り、充実した暮らしをしていることがわかった。
自分が必死に守ってきた「立場」とは
この経験から、藤井氏は「同世代」とはまったく別のモノサシを持つ人々がいることを実感したという。自分が必死に守ってきた「立場」や「学歴」といった価値観が、必ずしも幸福や自由につながらないことを思い知らされた。
自分と違う世界の人と、あえて交わる
藤井氏は、人と会うときには意識するべき習慣として、自分と違う世界の人とあえて交わることの重要性を説く。異なる価値観や生き方に触れることで、自分のモノサシを相対化し、より豊かな人生観を養うことができるという。



