ビジネス #「非会社員」の知られざる稼ぎ方。米国とイランが電撃停戦合意に至ったイラン情勢を、プロの視点から元傭兵がどう見てきたのか。その目論見はすでに崩れているかもしれないと語る理由とは。8分で読める。
公開日時:2026/06/17 12:30
元傭兵が語る現代のイラン情勢と、戦争のリアル(写真:本人提供)
村田 らむ(ライター、漫画家、カメラマン、イラストレーター)
空爆だけで戦争を終結させることは難しいのか
「航空戦力やミサイルだけで降伏する国は、ほとんどありません。昔、僕らが戦争をやっていた時も『戦闘の主力は陸だ』と言われていました。空や海は陸上戦を助ける補完勢力です。制空権を取れば陸の戦闘がやりやすくなる。制海権を取れば陸の戦闘がやりやすくなる。でも最終的には、歩兵が進んで占領しないと決着はつけられません」
結局、20世紀になっても泥臭い、歩兵同士の戦闘がなければ戦争は終わらない。
ドローン兵器の台頭と、変容する戦争
高部さんが傭兵をしていた時と比べると戦争もだいぶ様変わりした。
「ドローン兵器が台頭してきていますね。ドローンはミサイルより厄介だと思います。ミサイルは発射を探知できることがありますが、ドローンはいつどこから発射されるかわからない。接近してきて、レーダーに映ればまだいいですが、目視するまでわからないこともあります。ドローンは、ある程度操作できます。ミサイルは目標を決めたらそこへ飛んでいきますが、ドローンは現場まで行って、目標を選んで攻撃できる。そこが非常に厄介です。
ちなみに無人機自体は昔からありました。航空自衛隊でも、退役した古い戦闘機を無人で飛ばして、標的機としてミサイルで撃ち落とす訓練がありました。ただ、それは実戦投入できるレベルではなく、標的として使っているだけでした。
今後はAIが制御する自律型ドローンがどんどん発達していくと思います。人間が操作していれば『これは民間人の車両かもしれない』と躊躇する場面でも、無慈悲に攻撃を加える場合も出てくると思います。民間人と軍人の区別も曖昧になっていく可能性がありますね」
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