イスラエル外相、EU外相と断絶 パレスチナ政策「アパルトヘイト」発言で
イスラエル外相、EU外相と断絶 アパルトヘイト発言で

イスラエルのギドン・サール外相は18日、欧州連合(EU)の外相に当たるカヤ・カラス外交安全保障上級代表がイスラエルのパレスチナ政策を南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離)政策になぞらえたとの報道を受け、同氏との一切の関係を断つと表明した。

外交的緊張の高まり

2023年10月にパレスチナ自治区ガザ地区で紛争が勃発して以来、イスラエルとEUの外交的緊張は高まっている。イスラエル占領下のヨルダン川西岸での入植者によるパレスチナ人への暴力も、新たな争点となっている。

サール氏は18日、カラス氏がイスラエルに対して「執拗かつ露骨な不公正さ」を向けていると非難。その発言は、欧州ニュースメディア「ユーラクティブ」の報道を受けたもので、同メディアはカラス氏が先月、メキシコ政府高官との非公開会合で一連の発言を行ったと報じていた。

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サール氏の主張

サール氏は「今日に至るまで、否定も、説明も、回答もされていない」と指摘。「イスラエル国の外相として、カラス氏が世界で唯一のユダヤ人国家であり、中東で唯一の民主主義国家でもあるわが国に向けた『血の中傷』を撤回するまで、同氏との一切の関係を断つしかない」と述べた。

カラス氏の反応

カラス氏は18日、サール氏の発言にソーシャルメディアと記者会見で2度応じたが、問題の「アパルトヘイト」発言の有無については言及を避けた。EU首脳会議出席のためベルギーの首都ブリュッセルに到着した際、「非公開会合で何が語られたか、語られなかったかについてコメントするつもりはない」と強調。一方で「ヨルダン川西岸における暴力的な入植者や入植地の拡大などについて、意見が常に一致しているわけではない」と認めつつ、サール氏とは「オープンかつ率直な」議論を行ってきたとし、今後も継続を望むと述べた。

EU首脳会議での議論

この対立は、EU首脳がイスラエルに対する次の措置——イスラエル閣僚への制裁の再プッシュや、ヨルダン川西岸の入植地関連貿易の標的化など——を議論するタイミングで発生した。カラス氏は今回の首脳会議で厳しい追及に直面する可能性が高い。

ドイツのフリードリヒ・メルツ首相は首脳会議を前に、「この言葉の選択(アパルトヘイトという表現)に賛同しない。われわれはこの件について話し合う必要がある」と述べた。

サール氏はX(旧ツイッター)への投稿で、「もしあなた(カラス氏)が実際にこれらの卑劣で中傷的な発言をしたのであれば、その責任を持ちなさい」「もし言っていないのであれば、否定しなさい」と迫った。

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