ライフ #今日も日本で 「どうしても」と7歳で仏門に入った尼僧が開山…足立区「ベトナム人の駆け込み寺」に、数百人が集った一日と住民の声 8分で読める 公開日時:2026/06/16 11:30
開山の日、にぎやかな儀式と近隣からの苦情
東京大恩寺の住職、尼僧のティック・タム・チーさん(写真:筆者撮影) 室橋 裕和 ライター フォロー 1/6 PAGES 2/6 PAGES 3/6 PAGES 4/6 PAGES 5/6 PAGES
5月31日のオープンには数多くのベトナム人、日本人の仏教関係者が訪れ、開山の儀式が行われた(写真:筆者撮影) トラブルを糧に、地域の理解を得てほしい そして迎えた5月31日、残念ながらいくつかトラブルが起きてしまった。当初は予定になかった獅子舞や太鼓について、近隣に説明はしたが、それでも騒音の苦情が入った。月極の駐車場に駐めてしまう車も何台かあった。
たくさんのベトナム人参拝者が集まり、配られたお弁当を公園で食べる様子は、長年アジアに親しんできた僕からすれば微笑ましい、なんということもない景色だが、不慣れな近所の日本人はたとえ事前に知らされてはいても驚いただろう。
獅子舞や太鼓、予定外の催しに困惑の声
5月31日の開山の日には、獅子舞もにぎやかに行われた(写真:筆者撮影) へんみ圭二さんは「私のところにも苦情が3件、寄せられました」と話す。 「ベトナムの方との交流が進めばいいなと思ってはいますが、近所の方に迷惑をかけてしまうとなかなか難しくなってしまう。せっかくの取り組みなのに、もったいないなと思います」
異国で暮らす外国人は、どの民族であっても肩を寄せ合う場所をつくるものだ。お寺のような宗教施設がその最たるものだろう。 そこではお祈りやお祭りや、宗教に関わる儀式をするというだけではない。「同胞と会える」ことが大切なのだ。近況を語り合ったり、再会を懐かしんだり。気の置けない相手との語らいは、なにかとしんどい異国暮らしにあって大きな癒やしであり楽しみだ。
地域とうまく付き合っていくことの大切さ
次ページが続きます:【地域とうまく付き合っていくことの大切さ】 6/6 PAGES



