冷凍食品大手のニチレイは17日、サイバー攻撃によるシステム障害で停止していた低温物流事業を順次再開したと発表した。ただし、倉庫や工場の稼働は一部にとどまっており、正常化は来週中を目指すとしている。今回の障害では、ニチレイが担っていた食材の配送が滞り、全国の飲食店やスーパーで欠品が発生するなどの影響が広がっていた。
システム障害の発生と影響の範囲
システム障害は13日に発生し、物流子会社が保有する冷蔵倉庫の入出庫や冷凍食品の出荷業務に支障が出た。ニチレイはシステムを復旧させ、17日から全国の拠点で業務を順次再開したが、顧客からの受発注の一部はまだ制限しているという。
ニチレイの物流子会社は国内最大の冷蔵倉庫設備能力を持ち、配送網は約5千社が利用している。このため、今回の障害は幅広い企業に影響を及ぼした。日本ケンタッキー・フライドチキンなど、多くの外食チェーンや小売業者が食材の供給不足に見舞われた。
業務再開の現状と今後の見通し
ニチレイは17日から順次業務を再開したが、完全な正常化にはまだ時間がかかる見通しだ。同社は「来週中には正常化を目指す」としているが、一部の受発注システムはまだ制限がかかっており、関係者は今後の動向を注視している。
今回の障害は、食品サプライチェーンにおけるシステム依存のリスクを浮き彫りにした。ニチレイのような基幹物流企業のシステム障害が、広範囲にわたる欠品を引き起こす可能性が示された。



