ベッセント米財務長官、日銀の利上げ示唆か 円高への措置に言及
ベッセント米財務長官、日銀の利上げ示唆か 円高への措置に言及

ベッセント米財務長官は8月31日、米CNBCのインタビューで「日本政府と日本銀行は、円高につながる措置を取るだろう」と述べ、日銀の利上げを示唆したとみられる。さらに「私は市場が持っていない情報を持っている。市場は既に織り込んでいる」と踏み込んだ。

G20財務相・中央銀行総裁会議の場で発言

インタビューは、米南部ノースカロライナ州アッシュビルで31日に開幕した主要20か国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の会場で行われた。ベッセント氏は、会議の議長を務めている。

日米両政府は7月末、日米協調による円買いの為替介入を実施した。だが、先週末のニューヨーク外国為替市場の円相場では、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ観測などを背景に円安・ドル高が進み、介入後では初となる1ドル=160円台を付けた。

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介入の効果とFRBの利上げ観測

ベッセント氏は介入の効果を問われると、「自然な均衡水準に影響を与えることはできない。私たちにできることは、シグナルを送ることだけだ」と語った。

FRBの利上げ観測を巡っては「FRBが何を行うかは推測しない」と話した。その上で、「通常であれば供給ショックに対し、二次的、三次的な影響が見られない限りは利上げは行われない」との見解を示した。

イラン制裁と中国への対応

ベッセント氏は今回の会議で、加盟国にイラン制裁への協力を強く要請する考えを明らかにしている。ただ、制裁の実効性を高めるためには、イランとの取引があり、反発が予想される中国の協力が不可欠との見方が根強い。

この点に関しては、「中国なしでは(制裁が)できないという誤った主張には反論したい。可能だ」と反発。イラン問題を巡り、「中国とは意見の相違より、共通点の方が多い」とも述べた。

カナダへの批判

会議には、8月に貿易交渉が決裂して双方が報復関税を表明するなど、関係悪化が懸念されるカナダも参加している。ベッセント氏は「(カナダは)世界で最も有利な協定を提示されたにも関わらず、土壇場で断った」と批判した。「カーニー首相が、政治的な口論の場に変えてしまったのは非常に残念だ」とも話し、問題はカナダ側にあるとの主張を繰り返した。

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