東京ガスは、脱炭素社会の実現に向けて、水素製造プラントに約300億円を投資する方針を固めたことが、関係者への取材で明らかになった。2020年代後半の稼働を目指し、製造した水素は発電用や産業用に供給する計画だ。
脱炭素化への布石
同社は、従来の都市ガス事業に加え、水素事業を成長の柱に位置付ける。今回の投資は、政府が掲げる2050年カーボンニュートラル達成に向けた重要な一歩となる。プラントでは、天然ガスを分解して水素を製造する「ブルー水素」と、再生可能エネルギー由来の電力で水を電気分解する「グリーン水素」の両方を視野に入れている。
水素サプライチェーンの構築
東京ガスは、製造だけでなく、輸送や貯蔵、供給までの一貫したサプライチェーン構築を目指す。特に、既存の都市ガスインフラを活用できる点が強みで、コスト競争力の向上が期待される。また、需要家との連携を強化し、水素の需要創出にも注力する方針だ。
- 投資額:約300億円
- 稼働目標:2020年代後半
- 水素の種類:ブルー水素、グリーン水素
このプロジェクトは、日本の水素社会実現に向けたモデルケースとして注目される。東京ガスは、他のエネルギー企業との協業も視野に入れており、業界全体の脱炭素化を牽引する存在を目指す。



