3人組ロックバンド・sumikaが20日、千葉市蘇我スポーツ公園で行われた「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2026」に出演。台風が近づき大雨に見舞われる中、圧巻のパフォーマンスを披露した。
大雨の中のトリとして登場
sumikaはGLASS STAGEのトリとして登場。視界が悪く足元も悪い大雨だったが、ステージ前には多くの観客が集まり、メンバーの登場を待ちわびていた。
「こういう日にベストアクトできるバンドが、俺は好きです。そういうバンド、sumikaです!」と片岡が堂々と宣言。同時に始まった『フィクション』では、片岡の柔らかな歌声と小川の奏でる軽快なピアノ、力強い荒井のドラムに合わせて観客が手拍子を打った。観客が歌詞の一部を声に出して歌う場面もあり、会場は一体感に包まれた。歌詞の最後を「さあロッキン始めましょうか」とアレンジした片岡は「やろうよ、最終日!」と会場を鼓舞した。
観客との一体感を生んだ名曲の数々
その熱気のまま、片岡が「残ってくれたあなたに最大級の愛情を込めて」と始まった『Lovers』。間奏では「いい顔してる!」などと観客の盛り上がりを高め、サビでは観客とバンドメンバーが一体となって歌声を披露した。
続いて「ここだから一緒にできることやらない?」と観客を誘って始まったのが『ふっかつのじゅもん』。イントロの「毒喰らっても堪えて」の部分では片岡の歌声に追随するように観客も続き、手拍子やコールで会場は熱気に包まれた。
MCでは片岡が「最終日、この時間まで残ってくれてありがとう!」と感謝を伝え、「今日来るかどうか悩んだと思います。今日来ないという選択をした人も正解です。なので、大前提として不正解の人は今日この世にどこにもいません。という前提で、今日ここに来てくれたあなたを大正解にするためにやってみましょう!」と観客に語りかけた。
雨に負けない熱狂と感動のフィナーレ
『VINCENT』ではエネルギッシュな片岡の歌声に合わせ、雨音に負けずに観客が「Woo Woo」と叫ぶ姿が印象的だった。続く『マイリッチサマーブルース』では、観客が一斉にタオルを振り回し、小川が片岡をおんぶしてスクワットをする場面も見られた。
小川は「俺たちにできることは一つ、本気でライブをすることだけ!あなたとね!」と宣言し、「雨を晴らすことはできないけど、あなたの日頃の鬱憤を晴らしてやりたいと思うよ、俺たちのMAGICで!」と叫んで『MAGIC』を披露。小川がボーカルを務め、芯のある歌声が会場を包み込んだ。
暗転後、改めてステージに立った片岡は「みんなの音楽愛、すごいね」と感動を述べ、弾き語りで『ファンファーレ』を披露。穏やかな歌声と優しいギターの音色が会場を包み、先程までの熱狂から一転した雰囲気に観客は耳を傾けた。
続く『Umm』では軽快なリズムに合わせ、サビでは観客が「Umm- umm- umm- umm- umm-」と片岡の声に合わせて会場全体が一つに。『映画ドラえもん新・のび太の海底鬼岩城』の主題歌『Honto』では、ピアノの音色とともに「本当をしよう」と歌い上げた。
片岡は「今日の朝に家を出る時、sumikaというバンドを始めた時を思い出しました」と語り、27歳からバンドを始めた際の周囲の「やるの?」という視線が痛かったという経験を告白。「そう思うことは何も間違っていないと思うし、平均を取るのであれば27歳からバンドを始めるのは、少し変なことなのかもしれません」と受容の姿勢を見せつつ、「だけど、俺はまず音楽が好きです。演奏するのが好き、歌うのが好き、曲を作るのが好き。その大前提、音楽が好き。」と自身の音楽への思いを語った。さらに「ただそれ以上に、もっと好きなものがあります。『音楽人』が好き。音楽の、人が好きです。」と熱弁し、「このステージの境界線はとっくにありません」とステージと観客の一体感を示して「『音楽人』として、俺はあなたを愛してます!」と伝えると、観客から温かい拍手が巻き起こった。
ラストソングとして選ばれたのは『Starting Over』。ステージモニターには、雨脚が強まる中でも隙間なくひしめき合う観客の姿が映し出され、叩きつけるような雨の中、観客とメンバーの一体感ある歌声が会場に響いていた。



