フライングディスクで遊ぶと頭が良くなる理由と親子で楽しむ試行錯誤系遊び3選
フライングディスクで頭が良くなる理由と試行錯誤系遊び3選

フライングディスクが子どもの頭を良くする理由

文教大学教育学部教授で脳科学者の成田奈緒子先生によると、フライングディスクを使った遊びは子どもの「論理力」を育むのに効果的です。フライングディスクは直線ではなく回転しながら予測しにくい軌道で飛ぶため、受け取る側は軌道を予測し、体を動かして手を伸ばす必要があります。この経験を重ねることで空間把握力や判断力が鍛えられます。また、うまく投げるためにはコツが必要で、投げる角度や力加減、手や腕の動かし方を試行錯誤する中で、「どうすればできるか」を考える論理的な思考も育まれます。

親が教えすぎないことの重要性

成田先生は、親が遊びに参加すること自体は素晴らしいが、手取り足取り教えすぎないよう注意が必要だと指摘します。「うまくいく方法」を自分で見つけることによって初めて、子ども自身の中に論理性が芽生えます。例えば、フライングディスクの投げ方を親が教えるのは、論理的に説明しているように見えて、実は正解を押し付けているに過ぎません。上手に投げられるようになっても、子どもが学ぶのは「お父さんに教えてもらえばいい」ということだけです。

缶蹴りで育む計画性と論理的思考

缶蹴りは鬼ごっこに比べてルールが複雑で、状況を見ながら自分の行動を選ぶ必要があります。缶を蹴るタイミングを待つのか、隠れ続けるのかを判断する中で、見通しを立てたり、臨機応変に作戦を切り替えたりする力が求められます。複数の相手の動きを考えながら行動する経験を通して、計画性や論理的に考える力の土台が育まれます。一般的に小学生以上でないと難しいですが、親子のペアで参加すれば幼稚園児でも楽しむことができます。

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手押し消防車で全身をコントロール

手押し消防車は、親が子どもの両足を持ち、子どもは手だけで前に進む遊びです。腕の力だけでなく、腹筋や背筋など体幹を使って体勢を保ちながら進むため、全身を使った動きになります。支える側は子どもの動きに合わせて力を加減することが大切です。手と腕だけで体を支えながら前に進む中で、体勢を安定させる力や全身をコントロールする感覚が育まれます。また、支える側が歩数を数えることで動きと数を結びつけて認識する経験にもなります。支える側になったときには、手で歩いている子の進みたい速さや方向を感じ取りながら支えるやりとりを通して、力の加減や相手を推し量る判断力も養われます。

試行錯誤の積み重ねが論理力の原点

成田先生は、体を使った遊びは「失敗が当たり前」であり、最初からうまくいくことはほとんどないと述べています。その中で、「さっきはこうだったから、次はこうしてみよう」という思考が生まれ、この試行錯誤の積み重ねこそが論理力の原点です。親が一緒に遊ぶことは素晴らしいが、缶蹴りで親が勝ち続けたり、手押し消防車をハードトレーニングのように続けたりするのは問題です。子どものモチベーションを保ちつつ、子どもが自分で気づく体験を守ることが重要です。

※本稿は『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。

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