「名探偵プリキュア!」など数々のアニメや映画に出演する声優の加藤英美里さん(42)は、子どもの頃、家族や友達の前で自分を主張するのが苦手だったという。声優の道へと踏み出す勇気を与えてくれたのは、今も大切にしている母からの言葉だった。
「お姉ちゃんだから」と我慢する日々
2人姉妹の長女である加藤さんは、妹が生まれてから「お姉ちゃんだから」と我慢することが増えていた。「そのうちに友達との間でも、遠慮して、譲ることが多くなっていった気がします」と振り返る。
もともと絵を描くことが好きで、イラストやデザインを仕事にできたらと、デザインコースのある高校に進学した。ところが、周囲は絵の才能にあふれた生徒ばかりだった。
「作品をゼロから生み出すことの苦しさに突き当たり、仕事にしたらつらいかも、と気がついたんです。自分の個性、自分の色を出すことが苦手で、できなかった」
声優の専門学校への挑戦
そんな時、友達から声優の専門学校の見学に誘われた。「すごく面白いし、魅力的」と興味を持った。けれど、母に相談したら「本当にあなたにできるの?」と問われそうで、怖かった。
「そもそも声優という職業を、家族も、私自身もまだよく知らず、提案すること自体に勇気が要ったことを覚えています」。それでも、母に「声優の専門学校に行ってみたいんだけど」と思い切って伝えた。
母の「あなたの好き」という言葉
すると、母は「あなたの好きなことをやりなさい」と背中を押してくれた。この言葉が、加藤さんにとって何よりの励みになったという。今もその言葉を大切にしていると語る。
オーディションの日には予期せぬ出来事があった。その詳細は有料記事で紹介されている。加藤さんの歩みは、自分を表現することに苦手意識を持つ人々に勇気を与えるエピソードとして、多くの読者に届けられている。