2017年ごろ、雑木林や竹林に覆われて“廃墟”となっていた物件が、今では子どもたちの歓声が響く「アートの森」に変貌を遂げた。不動産会社も敬遠した広大な土地は、空き家マッチングによって理想の買い手を見つけ、再生を果たした。
どろんこ遊びと火起こし体験ができる場
現在、この物件では子どもたちがどろんこ遊びを楽しめる場所が確保されている。「今どきはどろんこ遊びができる場所がない。子どもたちはおおはしゃぎだ」と、運営に関わる屋嘉部さんは語る。また、庭には2匹のヤギが飼われ、大人たちもバーベキューなどを楽しめる交流の場となっている。
さらに、切り出した竹にご飯と筍を入れて炊いた筍ご飯の体験も人気だ。「今は面倒くさいことが価値になる、お金を払ってでも昔の日常を体験したい時代。マッチはおろか、ライターすら知らない世代には自分で火を起こす経験は得難く、面白い。失敗してもそれは学びになり、次のチャレンジに繋がり、その連鎖が表現力を育み、子どもを成長させます」と屋嘉部さんは強調する。
子どもが成長するための最高の遊び場
「子どもは成長したがりですから、先回りせず、主体性を持たせてやりたいことをやらせればよい。ここは昔ながらの住宅だけでなく、雑木林や竹林、さまざまな用途で使える広い土地もあってそのためにはうってつけの場です」と屋嘉部さん。アーティストが教室の先生を務め、あちらこちらに作品が置かれ、創造性を刺激する環境が整っている。
母屋の再生と今後の展望
母屋もどのように生まれ変わったのか、詳細は次ページで紹介される。空き家マッチングの力が、廃墟を地域の資源へと変える好事例として注目される。



