1歳でバッピ相手務める息子、母は「褒めない」と決め鬼になる
1歳でバッピ相手務める息子、母は「褒めない」と決め鬼になる

「これ、本当に1歳?」と思わず聞きたくなるほど見事な投球を披露する1歳児の姿が、Instagramのリールで話題になった。野球少年の兄に付き合い、生後半年にはボールを持ち始め、1歳になると止まったボールを打てるように。2歳前には立派にバッピ(バッティングピッチング)の相手を務めていたという。

SNSでは「前世でパ・リーグのバッピをしてたに違いない」「1歳のコントロールじゃない」と驚きの声が上がっていた。投稿者のお母さん(@ysr_mom)に、練習秘話や現在の成長の様子を聞いた。

AIと疑われた練習動画、上達の背景に8歳上の兄

話題の動画について、お母さんは「“AI”というコメントが一番印象強いです。私自身野球未経験で野球に全く興味が無かったので、この動画のすごさというものが全く理解できずにいました(笑)」と振り返る。

息子さんが野球に興味を持ち始めたきっかけについて、「8歳上にお兄ちゃんがおり、お兄ちゃんが野球少年だったので家の中、外にはボールが常にある環境でした。生まれてすぐもう野球環境ですね(笑)」と話す。

バッティングは1歳からできるようになっていたといい、「生後10ヵ月で歩き始めたのですが、バッティングは1才からもう出来るようになっていました。よくボールだけを打てるなぁと特にすごさに気付かず、仲良い兄弟の遊び感覚で見守っていました」と当時を振り返る。

兄とチームメイトが指導、母は褒めないと決め鬼に

バッティングピッチャーを務めるようになってからの変化については、「次男に野球を教えたのは兄と兄の当時のチームメイト達で、みんなでたくさん教えてくれていましたね。当時は真っ直ぐ投げる練習で的当てを用意して狙わせたり、楽しませながら皆が育ててくれていました」と説明。「やり取りで一番好きなのはInstagramの投稿に載せている守備練習の指導風景です。兄が一生懸命教えているのに捕れず『もぉ〜めんどくしゃいなぁ』と発言していました」と明かす。

現在は小学5年生の11歳。兄が小学生の間は毎日自主練をしていたが、兄たちが中学に上がってからは母との自主練に変わったという。「その頃から本格的に自分も兄たちと同じ野球少年なんだと自覚したような気がしました。当時年長・小1とかですかね」と振り返る。

お母さんは「小さい頃からたくさんの方々に応援のお言葉をいただいたり、支えていただいたりして、環境にはとても恵まれてきました。どこに行っても『すごいね』と言われていましたが、私はその言葉の意味がよく分からなかったんです」と語る。「スポーツに限らず、年齢は関係ないと思っていて、何をするにもその子自身の努力だと思っているので、私からしたら努力しているのだから『当たり前』という感覚でした。この子が『すごい子』だと思ったことは正直一度もなくて(笑)。野球を知らなかったこともありますし、話題にされること自体が不思議でした。好きなことを存分にさせてあげているだけだったので」と続けた。

始球式やTV出演も、母は野球に興味なし

大切にしてきたことについては、「始球式に呼んでいただいたり、TV出演や広告のお話をいただいたり、普通ではありえないような経験をたくさんさせてもらいました。たくさんの方からチヤホヤされた環境が、このままではこの子にとって悪影響になると感じて、母一人の家庭だからこそ、私は鬼になろうと決めました」と説明。「周りの方がこれでもかというくらい褒めてくださるので、私は試合で活躍しても、本当は『すごいね!頑張ったね!』と言いたい気持ちを押し殺して、絶対に褒めないと決めて今に至ります」と明かす。

「私は野球を全く知らなかったので、この子のためにいろいろな指導者のレッスンを受けて、私自身が学び、それをこの子に教えて、毎日自主練にも付き合ってきました。何年も繰り返して、ノックにバッティングピッチャー、キャッチングまで一通り習得しました」という。

最後に、お母さん自身の野球への思いを聞くと、「私は今でも野球に全く興味がありません(笑)。ただ、この子が『やりたい』と言ったことを、母として全力でサポートしているだけなんです。みんなに『嘘でしょ』と言われますけど(笑)」と答えた。