15日放送の『住人十色~家の数だけある 家族のカタチ~』(MBSテレビ、後5:00、関西ローカル)で、香川県高松市にある建坪11坪の細長い家が紹介される。建築家の夫が考案した9メートルの廊下が、キッチンや脱衣所など8役を兼ねることで、狭小住宅の弱点を克服しているという。
間口2.7メートル、奥行き13メートルの狭小住宅
住人は建築家の夫と妻、子どもの3人家族。1年前に夫の地元へ新居を建てた。間口は2.7メートル、奥行き13メートルで、建坪はわずか11坪。玄関を抜け、2階へ向かう階段の下には洗面台があり、帰宅後すぐに手を洗って2階へ上がれる動線になっている。
2階の約7畳のリビングは天井高3.8メートルで広く感じる設計。特徴的なのは家の真ん中を貫く9メートルの廊下だ。狭小住宅ではスペースの無駄に思えるが、これが狭小克服のカギとなっている。
予算内の土地を探して見つけた狭い土地
夫妻は結婚後、夫の実家の近くに家を計画。しかし、高松市の新築住宅用地は平均約60坪と広めで、坪単価も高く、建物合わせて3500万円以内という予算をオーバーする土地ばかりだった。そこで見つけたのが、長らく売れ残っていた狭い土地。約380万円と相場の6割ほどだったが、建坪は11坪しかなかった。
妻は生活に必要なスペースが入るのか不安だったが、建築家の夫が廊下を広くして機能を持たせる案を考案。廊下にはキッチンもあり、作業スペースの幅は80センチしかないが、どこでも手が届く位置にあるので使いやすいという。浴室は直接廊下とつながり、廊下が脱衣所の役割を果たす。脱衣スペースの横には洗濯機と部屋干しスペース、収納棚が並ぶ。
廊下で家事がすべて完結
廊下は「キッチン」「脱衣所」「洗面所」「洗濯」「部屋干し」「衣類整理」「収納」と8役を兼ね、家事がすべて廊下で完結する。当初は不安があった妻も「すごく快適です。どこでも手に届く範囲にあるので、家族を身近に感じながら、それぞれが居心地のいい場所で過ごせています」と語る。



