「恋愛がめんどくさい」と感じるのは、脳の正常な反応である可能性が高い。精神科医のゆうきゆう氏がそのメカニズムを明かしている。
恋愛はリターンが不安定
勉強や仕事では「今日はここまで勉強した」「今日はこのタスクを終わらせた」と進捗が目に見え、達成感を得やすい。しかし恋愛は異なる。頑張っても相手に選ばれない、誠実に向き合っても報われない、好きなのに気持ちが返ってこない、タイミングが合わないだけで終わるといったことが日常茶飯事だ。どれだけ時間や感情を注いでも結果は保証されず、「かけたエネルギーに対するリターンが極端に不安定」なものだとゆうき氏は指摘する。
脳が学習する「無駄な努力」
例えば、何度も相手を気遣い、丁寧に接し、真剣に向き合ってきたにもかかわらず、「ごめん、恋愛対象としては見られない」と言われることもある。すると脳は「これだけエネルギーを使ったのに、リターンがゼロだった」と強烈に学習するという。
目に見えない消耗
さらに厄介なのが「やっている感がないのに消耗する」点だ。恋愛では、連絡頻度の調整、返信内容の検討、空気を読むこと、駆け引き、不安の処理、期待のコントロールなど、目に見えない作業が日常的に発生する。書類が完成するわけでも数字が増えるわけでもなく、成果物も進捗もなく、「ここまでやれば終わり」というゴールも見えない。それでも気づけば消耗している。
ゆうき氏はこのような恋愛特有の構造が、「めんどくさい」という感情を引き起こすと説明している。



