俳優の小林薫(74)が主演するNHKの特集ドラマ『憶えのない殺人』が、7月25日と8月1日の2週にわたり、総合テレビで放送される。放送時間は午後10時から同10時45分まで。同作は、認知症を患う元警察官の男性が殺人事件の容疑者として疑われる異色のヒューマンミステリーで、2025年2月にBSで89分版が放送され、今回改めて前後編に分けて地上波で放送される。
小林薫が演じる主人公と作品への思い
小林が演じる主人公・佐治英雄は、長年の駐在勤務を経て退職し、妻に先立たれて一人暮らしを送る男性。作品は、そんな彼が認知症になっていく姿を描く。小林は「最初お話を頂いた時は、『そんな役をやる歳になったんだ』と感慨深かった」と振り返る。台本を読む中で、「認知症といってもいろんな症状があり、本人にはリアルな現実として映っている」という発見があったといい、「いつ我が身に降りかかってもおかしくない」という思いで役と向き合ったという。
あらすじ:記憶と迷宮の物語
物語の舞台は東京郊外。かつて駐在所勤務だった佐治英雄(小林)は、退職後も同じ町で暮らしている。ある日、刑事・北嶺(尾野真千子)が近隣で発生した殺人事件の聞き込みに訪れる。被害者は、佐治が現役時代にストーカー行為で逮捕した男だった。男は服役後に再び被害女性を襲っており、佐治はその件を今も後悔していた。
捜査を進める北嶺は、やがて佐治を犯人と疑わせる証拠にたどり着く。自身が容疑者として見られていることを知った佐治は、元警察官として無実を証明しようとする。しかし認知症を患う彼は、「自分こそが犯人なのではないか」という疑念にも苦しむことになる。無実を信じたい佐治と、冷静に真相を追う北嶺。2人はやがて、佐治の記憶と心の迷宮へ足を踏み入れていく。
放送情報と配信
前編「容疑者」は7月25日、後編「迷宮」は8月1日に放送。脚本は大森美香、音楽は河野伸、演出は片岡敬司が担当する。出演は小林薫、尾野真千子のほか、橋本じゅん、鞘師里保、中越典子、筒井真理子ら。NHK ONE(新NHKプラス)での同時・見逃し配信も予定されている。



