グジェレフ瞭舞さん、モスクワ国際バレエ金賞を母国で披露
グジェレフ瞭舞さん、金賞を母国で披露

7月のモスクワ国際バレエコンクールで金賞を受賞した、露マリインスキー・バレエ団のグジェレフ瞭舞さん(20)が、母国で「くるみ割り人形」の王子役を披露する。19、20の両日、東京と大阪で開催される「アレキサンドライト・ガラ 炎の復活祭」に出演する。

4年前の雪辱、金賞獲得

グジェレフさんは「4年前から金賞を狙っていたので、ホッとしました」と話す。4年に一度開催される世界的に権威ある同コンクールに、前回はベラルーシ代表として出場し、ジュニア部門デュエット2位に終わった。「とても悔しくて、会場から家に電話し、『4年後も出るから』と宣言していました」と振り返る。

今回は最終審査で古典の名作「ライモンダ」を踊り、客席の拍手が鳴りやまず、コンクールでは異例のアンコールが求められた。「実は本番直前に演目変更せざるを得ない事情があり、練習が足りていなかった。でもマリインスキーでも短期間での準備は日常的。当たって砕けろと観客を楽しませることを意識した」と語る。日本人としては2017年以来の金賞受賞となった。

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マリインスキーへの入団と主役デビュー

身長185センチのグジェレフさんは、父がベラルーシ人、母が日本人でともに元ダンサー。12歳からベラルーシや独名門ジョン・クランコ・バレエ学校で学んだ。2023年に出場したコンクールで同バレエ団芸術監督(当時)と親しい人物に「入団したい」とアプローチし、自身のビデオを送付。2週間の現地オーディションを経て昨年9月に入団が認められた。

早くも12月には「くるみ割り人形」の王子役で永久メイさんと組み主役デビューを果たし、以後も「海賊」や「ドン・キホーテ」などで異例の抜擢が続く。金賞受賞を受け、プリンシパルに次ぐファースト・ソリストへの昇格も果たした。

日本での公演に意気込み

「『くるみ』は主役デビューできた、大事な作品。それを日本の観客の前で踊れるのはうれしい。役の背景を考え、特に王子役はきれいに踊ることを気を付けます」と話す。露ボリショイ・バレエ団ゲスト・プリンシパルのイワン・ワシーリエフら世界のトップダンサーが集う公演に参加し、刺激を受けることを楽しみにしている。

「どこでも、何でも踊れるダンサーになりたい。『ロミオとジュリエット』のロミオや、『眠れる森の美女』の王子のほか、マリインスキーのレパートリーにはない作品もやりたい」と将来を見据える。今回、日本人としてコンクールへ再挑戦したのもバレエのためで、兵役のあるベラルーシではない選択をした。キャリア形成に大切な十代がコロナ禍と重なり、留学先から1年半帰国せざるを得ない事情もあった。「子供の頃の僕は、バレエが嫌いだった。でも今は、あらゆる踊りをできるだけ踊りたい」と語る。

「アレキサンドライト・ガラ」は8月18、19両日が東京・めぐろパーシモンホール、8月20日が大阪・豊中市立文化芸術センターで開催。グジェレフさんの出演は19、20の両日。

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