アラフィフでパパに、60歳差の父と息子が選んだイギリス留学と自由な学校
60歳差の父と息子が選んだイギリス留学と自由な学校

現在21歳の秀樹さんは、9歳で親元を離れ、単身イギリスへ渡った。目的は「世界一自由な学校」と称されるサマーヒル・スクールへの入学だ。父親はアラフィフでパパになり、父子の年齢差は60歳。そんな環境で育った秀樹さんは、学期の途中で日本に帰りたい、あるいはイギリスから日本へ戻りたくないと思ったことは一度もないという。どちらの国も居心地の良い場所だったと振り返る。

「卒業」のない学校、サマーヒルの独特なシステム

サマーヒル・スクールでは、生徒は17歳くらいになると学校を辞めていくのが一般的だ。秀樹さんによると「卒業という概念はあまりなく、上限の17歳じゃなくても、途中で行きたくなくなったり次の進路が決まったりしたら『次の学期からは行かない』という形にする」という。柔軟な進路選択が可能な環境が整っている。

意外と多かった規則、生徒自身が決めるルール

オルタナティブスクールと聞くと「規則がない」というイメージを持たれがちだが、サマーヒルには多くのルールが存在する。ただし、それらは学校側が一方的に決めるのではなく、生徒自身が話し合って決定する。必要に応じて内容を変えたり、廃止することも可能だ。

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例えば「ノースクリーンタイムを設ける」という規則があった。平日の9時から15時まではゲームなどデバイスを使用する遊びを禁止するもので、取り締まり委員会が設置され、違反した生徒から罰金を徴収して管理していたという。秀樹さんは「他にも細かいルールが結構ありました。でも今振り返ると、ある程度の制限やルールがあっても、実は教育の環境としては悪くないんじゃないかなと思うことがあります」と語る。

オルタナティブスクールに求める親の期待と現実

オルタナティブスクールに子どもを通わせたい親の中には、「古い規則でがんじがらめの公立学校には行かせたくない」「ルールにとらわれない場所で子どもの自主性を伸ばしたい」と考える人も多い。しかし、サマーヒルの例は、自由とルールが対立するものではなく、生徒自身がルールを作ることで自主性を育むという新たな視点を提供している。

後編では、秀樹さんが子どもの自立と学校の種類の関係性、16歳からN高とのダブルスクールを選んだ理由、日本の大学に通う理由などについて詳しく聞く。

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