2026年W杯開会式に登場した「ラブブ」は、一部で「ブームは終わった」と揶揄されながらも、その人気は衰えていない。北京のテーマパーク「ポップランド」では、等身大のラブブがポップランドのショーに登場し、来場者の一番人気を集めた。しかし、平日の雨の影響もあり、園内は閑散としていた。それでも、訪れたファンからは「満足」の声が多く聞かれた。
ポップランドの現状:雨と閑散、それでも満足度は高く
ポップランドは屋外施設がメインであり、雨の日には多くのイベントが中止になる。真夏や真冬は家族連れにとって厳しい環境だ。7月末には工事中のエリアが開業予定で、屋内で一息つける場所が増えることが期待されている。
メインゲートにはラブブの像が設置され、写真撮影スポットとして人気を博している。平日の雨の日という条件もあり、来場者は少なかったが、その分ゆったりと楽しめるという利点もあった。
ポップマートの業績絶好調も懸念される「短命」リスク
ポップランドがオープンした2023年9月当時、ポップマートのIPの中では「モリー」が絶対的なエースだった。園内で最も立派な建物はモリーのお城であり、土産物屋やレストランといった主要コンテンツはその中に集まっている。ポップランドの地図には、いくつかの改装中のエリアが示されている。
もともとポップマートは、中国人にとって「中にフィギュアが入ったブラインドボックスのメーカー」であり、ポップランドはフィギュアを大量に買い集めるガチファンの聖地という位置づけだった。しかし、ラブブの世界的ブレイクにより、同社の立ち位置は一変した。販売の主軸はプラスチックのミニフィギュアからぬいぐるみに変わり、売上高の半分近くが海外からもたらされるようになった。
急激なブームの反動を心配する声も小さくない。ポップマートの2025年12月期の売上高は前期比2.8倍、純利益は同4.1倍と爆発的に増えたにもかかわらず、決算発表当日、同社の株価は一時22%超急落した。ラブブという単一IPへの依存度が高まり、逆に「短命に終わり、次が出てこない」ことへの懸念が広がったからだ。
「戦略的停滞」とIP企業への転換
経営陣も急激な需要拡大に供給や品質が追いつかない現実を認め、「2026年はピットに入って燃料を補給し、タイヤを交換する年」と、“戦略的停滞”を宣言した。ポップマートはラブブの寿命を延ばしながら次のIPを育て、フィギュアメーカーから総合的な「IP企業」への転換を図るという難しい舵取りを求められている。ポップランドのリニューアルもまさにその文脈にある。
「何がかわいいの?」という意見もよく聞かれるラブブだが、その人気は依然として高い。ポップマートがこのブームを一時的なものに終わらせず、持続可能な成長につなげられるかが注目される。



