2カ月でアルバイトを"揚げ手"に育てる仕組み
天丼チェーン「金子半之助」は、職人の味を全店で再現するための独自の「仕組み化」を実現している。アルバイトでも2カ月で"揚げ手"として一人前になる教育システムを構築し、路面店、フードコート、テイクアウトとあらゆる形態で一貫した品質を提供している。
仕組み化とは手間を増やすこと
工藤社長は「どんな場所でも、創業時のまま美味しいものを提供し続ける」と語る。職人の技を詳細なマニュアルに落とし込み、誰でも同じ味を出せるように設計。これは単なるフォーマット化ではなく、職人のひと手間を全店で再現するための手段だ。仕組み化によって現場の手間が減るのではなく、むしろひと手間の積み重ねを徹底する仕組みとなっている。
「お客さんに愛想をつかされたら、どんなにパッケージが良くても意味がない」と工藤社長。お客様がブランド価値として感じる部分には、苦労があっても手を抜かない。その姿勢が、創業者が手放した後も行列を生み続ける理由だ。
金子半之助は、祖父の料理帖を継いだ創業者の思いを、M&A後も守り続けている。コロナ禍でも152%成長を遂げた背景には、こうしたひと手間の積み重ねがある。



