地域で親しまれてきた外食チェーンが、地元を超えて出店を広げている。名古屋発祥のラーメン店「スガキヤ」は10月、約20年ぶりに関東地方へ再進出する。北九州市の「資さんうどん」は来年初め、愛知県に東海地方1号店を開く。各社は地元で培った知名度を足がかりに、新たな商圏の開拓を急いでいる。
スガキヤ、神奈川に2店舗出店
スガキヤを運営するスガキコシステムズ(名古屋市)は、10月15日に横浜市の商業施設「カエデウォーク長津田」、同29日に神奈川県厚木市の「本厚木ミロードイースト」に出店する。関東では今後3年間で50店への拡大を目指す。
関東の店舗では、430円(税込み)の主力のラーメンを、現地の物価に合わせて既存店より高くする。チャーシューを1枚から2枚に増やすなどして割高感を抑える。広報担当者は「商業施設のフードコートなどに入り、ファミリー層のファンを増やす」と話す。
1000店舗構想の第一歩
同社は、6月に就任した菅木寿一社長が「1000店舗チェーン」の構築を目標に掲げた。かつて出店しながら退いた関東への再進出を、その第一歩と位置づけている。
名古屋名物の台湾ラーメンを手がける「矢場味仙」(名古屋市)も昨年10月、東京・渋谷に初めて出店した。台湾ラーメンは際立つ辛さが特徴で、運営会社の担当者は「今でも祝日には行列ができる。これからも東京の出店を強化したい」と意気込む。
資さんうどん、東海展開へ
一方、資さんうどんは来年初め、愛知県に東海1号店を開き、その後も東海地方で複数の店舗を展開する予定だ。柔らかな麺の「肉ごぼ天うどん」や「ぼた餅」で知られる。資さんは2024年、すかいらーくホールディングスが約240億円で買収し、傘下に入った。九州が中心だった店舗は関東や関西を中心に19都府県に広がっている。すかいらーくは30年をめどに約400店とする考えだ。



