なぜフラミンゴ?地元で50年愛される謎のファミレス「メヒコ」のカニピラフ
なぜフラミンゴ?地元で50年愛される謎ファミレス「メヒコ」

フラミンゴを眺めながらカニピラフを味わう不思議な体験

福島県いわき市に本店を構えるレストランチェーン「メヒコ」は、創業50年以上にわたり地元で愛され続けるユニークなファミリーレストランだ。店内に足を踏み入れると、シャンデリアの灯りが照らす落ち着いた空間が広がり、黒を基調とした内装の奥には鮮やかなピンク色が目を引く。ガラス越しには約30羽のフラミンゴが群れをなし、ときおり「グェグェ」と鳴き声を響かせている。

名物は創業以来の看板メニュー「伝統のカニピラフ」。フラミンゴを眺めながらカニピラフを味わうという、かなり不思議な組み合わせだが、いわきで育った筆者にとってはごく当たり前の光景だ。家族の誕生日、お盆や年末年始の帰省、祖父母との食事会、進学や就職のお祝い――特別な日の記憶をたどると、そこにはいつもメヒコがある。

地元では「特別な日の食事」の定番

いわき市民に「特別な日の食事といえば?」と尋ねれば、多くの人が「メヒコ」と答えるという。親子三世代で訪れる光景も珍しくなく、筆者もその例に漏れない。しかし、大人になって東京の友人を連れて訪れた時、「なんでフラミンゴがいるの?」「何、この店〜!」と驚く姿を見て、ようやくこの店が特別な存在であることに気づいたという。昨年は福岡に住む友人が「メヒコに行ってみたい!」という理由だけで、わざわざいわきまで遊びに来たほどだ。

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メヒコのカニピラフは、創業当時から変わらぬ製法で作られている。無言でカニと格闘しながら味わうその一品は、地元の人々にとって懐かしい味であり、新たな世代にも受け継がれている。

なぜフラミンゴがいるのか?

メヒコの最大の謎は、なぜフラミンゴがいるのかという点だ。しかし、地元では当たり前すぎて、その理由を尋ねる人は少ない。創業者のこだわりなのか、あるいは単なる偶然なのか――その真相は明らかではないが、フラミンゴの存在がメヒコを唯一無二のファミレスにしていることは間違いない。クラシカルな内装に赤い椅子がフラミンゴのピンクを引き立て、幻想的な雰囲気を醸し出している。

メヒコは単なるレストランではなく、いわき市民の思い出と共に歩んできたランドマーク的存在だ。観光客にとっては「謎のファミレス」だが、地元の人々にとっては「特別な日」の象徴なのである。

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