青森・八戸にジャズ特化の「JAZZの館 南郷」、750万円の音響設備で名曲堪能
青森・八戸「JAZZの館 南郷」750万円音響でジャズ堪能

岩手県に接する青森県八戸市南郷地区に、ジャズに特化した珍しい施設「JAZZの館 南郷」がある。最大の魅力は音への徹底したこだわりで、最高級の音響設備が良質のジャズを奏でる。学生時代、ジャズやフュージョン音楽に没頭した一人として心を躍らせながら訪ねた。懐かしいレコードやCDから流れる心地よいジャズの調べに青春時代がよみがえった。

「村おこし」旗印に開かれた歴史

南郷地区は平成17年に八戸市と合併する前は南郷村だった。のどかな田園風景が広がる自然豊かな村だったが、目立った観光施設がなく誘客も少なかったことから、当時の村長が集客力のある地域おこしの一策としてジャズに着目。さまざまな音楽がある中でなぜジャズだったのか。施設を管理する第3セクター「なんごうプラザ」の米内祐逸支配人に聞くと「村長が自身の経験上、ジャズはコアなファンが多く、年齢層も幅広いということで決めたそうです」とのこと。

「ジャズで村おこし」を旗印に、2年に村内で初めて「南郷サマージャズフェスティバル」を開催。これまで34回開かれ、日本を代表するサックス奏者、渡辺貞夫やトランぺッターの日野皓正、米国のベーシスト、ロン・カーターといった、ジャズ界を牽引するそうそうたるメンバーが出演してきた。今では全国各地から毎年数千人が集まる日本有数のジャズの祭典にまで成長。「南郷というだけでジャズフェスティバルをやっていると分かってくれる。ジャズのおかげで有名になった」と米内さん。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

約6000枚のレコード・CDと750万円の音響

JAZZの館は、〝ジャズのまち〟を象徴する存在として12年に開館した。期待に胸を膨らませながら中に入ると、レコードやCDから流れる軽快なジャズがBGMとなって館内を包み込み、壁を覆いつくように貼られた過去のサマージャズフェスティバルなどのポスターが彩りを添え、ステージにはピアノとドラム、両脇には大型スピーカーがどっしりと構えていた。施設が所有するレコード、CDは合わせて約6000枚で、ほとんどが東京・新宿のジャズ喫茶から寄贈されたもの。曲は従業員自ら選曲しているが、リクエストにも応えているという。選曲リストに目を通すとジャズ、ソウルミュージック界の大御所、レイ・チャールズやトランペット奏者のルイ・アームストロングなど、ジャズファンなら誰もが知るレジェンドが世に送り出した名曲の数々が掲載され、思わずくぎ付けに。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ