走る農家レストランに6人のシェフ
秋田内陸縦貫鉄道が運行する「ごっつお玉手箱列車」は、その名の通り「走る農家レストラン」として知られる。なんと6人のシェフが乗り込み、地元の食材をふんだんに使った本格的なコース料理を提供する。筆者はこの列車に乗車し、驚きの体験をした。
阿仁合駅の「こぐま亭」とクウィンス森吉
阿仁合駅には「こぐま亭」という食堂が駅舎にある。15時までしか営業していないため、なかなか来るのが大変な店だ。これまでも臨時休業含め、2回振られていた。ようやく来ることができたというのに、お腹がいっぱいだったので、クリームソーダを飲むのみで終わった。
自然豊かな景色を眺めながら、さらに秋田内陸線を先へと進む。今日は阿仁前田温泉駅に泊まるのだ。駅に泊まると言っても駅寝するわけではなく、駅舎がホテルになっている。そういった「駅ホテル」が大好きなので、こちらの「クウィンス森吉」も以前から来たかった場所であった。
駅舎ホテルと熊対策
「クウィンス森吉」は日帰り温泉施設でもあり、1階が温泉、2階が一般も使えるレストラン、その奥が泊まれる部屋となっている。レストランとフロアが続いているので、けっこう音はよく響く。とはいえ駅舎なので、眼下はすぐ線路が見えるトレインビューだし(なかなか列車が通らないが)、源泉掛け流しの温泉にも入れるのだから、文句はない。
加熱式駅弁「特製 牛めし」を購入。冬でご飯が固くなっているところを、温めて食べられるのはすばらしい。冷めているのが駅弁、と言われて久しいが、駅弁の定義も変わってきているのである。
駅やホテルの出入り口は、普段は自動ドアなのだが、すべて手動になっていた。これは熊対策だそうで、駅前にあるスーパーに行こうとしたら「明るいうちに行ったほうがいいですよ」と言われた。駅前だからといって油断はできない。一応、熊よけの道具をネットで買って持ってきたのだが、役に立つことはなかった。
ごっつお玉手箱列車の乗車体験
いよいよ「ごっつお玉手箱列車」に乗車。6人のシェフがそれぞれの料理を担当し、地元の野菜や肉、魚を使ったコースが提供される。車窓からは秋田の美しい田園風景や山々が広がり、まさに「走る農家レストラン」の名にふさわしい。料理は一品一品丁寧に作られており、特に地元の食材を生かした前菜とメインが印象的だった。
乗客は皆、料理と景色を堪能しながら、ゆったりとした時間を過ごしていた。スタッフの説明によると、この列車は季節ごとにメニューが変わり、何度乗っても新しい発見があるという。まさに鉄道旅の新たな楽しみ方と言えるだろう。
まとめ
秋田内陸縦貫鉄道の「ごっつお玉手箱列車」は、6人のシェフが腕を振るうユニークなレストラン列車。地元の食材と車窓の景色を同時に楽しめる贅沢な体験は、鉄道ファンだけでなくグルメ好きにもおすすめだ。ぜひ一度乗車してみてほしい。



