店内にフラミンゴがいる異色のファミレス「メヒコ」
愛知県に店舗を構えるファミリーレストラン「メヒコ」は、店内に本物のフラミンゴがいることで知られる。ガラス越しにフラミンゴを眺めながら食事ができるというユニークな空間は、地元で50年以上愛され続けている。筆者もその魅力を確かめるべく、同店を訪れた。
名物「伝統のカニピラフ」の味わい
注文したのは、看板メニューの「伝統のカニピラフ」。カニの甲羅の上にご飯が盛られ、その上にたっぷりのカニの身が乗っている。まずは、カニの身をほぐす作業から始める。フィンガーボウルが用意されており、手を洗いながらカニと格闘する時間は、非効率ながらも特別な体験だ。
カニの身をすべてほぐし終えた後、スプーンですくって口へ運ぶと、カニの香りがふわりと広がり、旨みが口いっぱいに広がる。ご飯一粒一粒にカニの出汁がしっかりと染み込んでいて、噛むほどに味わい深い。小林さん(店関係者)によると、カニピラフは創業当時から変わらぬ製法で作られているという。バターの香りが重なり、最後の一口まで夢中で食べ進めてしまった。
創業当時から変わらぬ味と雰囲気
もう一つの人気メニュー「カニクリームコロッケ」(1個759円、税込)も、創業当時から変わらぬ味で提供されている。店内のフラミンゴは、創業者がメキシコで目にした光景にヒントを得て導入されたという。異国情緒あふれる空間で、昔ながらの味を楽しめる「メヒコ」は、多くの人にとって思い出の場所となっている。
タイパ重視の現代において、カニと格闘しながら身をほぐす時間は非効率かもしれない。しかし、その手間があるからこそ、カニピラフは記憶に残る体験となる。筆者も子どもの頃に憧れたフィンガーボウルでの手洗いや、カニをほぐす所作に、特別な日の高揚感を思い出した。



