神奈川県川崎市で1号店をオープンした焼肉店「プレミアムカルビ」が、週末の当日予約で「5時間待ち」を記録する人気を集めている。関東を中心に全国24店舗を展開するこのチェーンは、焼肉食べ放題でありながら、ホテルビュッフェさながらのデザートコーナーを備え、18種類の自家製ジェラートを提供する異色の業態だ。
業務スーパーの神戸物産が仕掛ける新業態
この「焼肉×本格スイーツ」を掛け合わせたコンセプトを仕掛けたのは、「業務スーパー」をフランチャイズ展開する神戸物産である。2018年に川崎市で1号店を開業し、女性客を中心に支持を集めてきた。2026年4月には関西1号店をオープンし、さらなる拡大を図っている。
神戸物産の外食事業推進本部 焼肉事業部 部長 梅岡義央さんは、同社の狙いについて「目指しているのは、食の総合企業です」と語る。同社は長期目標に「食の総合企業」を掲げ、一次産業から製造、流通、販売までを一貫して手掛ける方針だ。その中で、消費者との接点となる中食・外食事業の強化は欠かせないテーマだった。
差別化の鍵は本格スイーツ
既に日本最大級の大型バイキングチェーン「神戸クックワールドビュッフェ」を展開する神戸物産は、新たな外食業態を模索していた。梅岡さんは焼肉市場の成長に注目したが、競合ひしめく市場に参入するには差別化が不可欠だと考えた。そこで着目したのが「本格スイーツ」だった。
「お母さんに選ばれる店を作る」というコンセプトのもと、プレミアムカルビでは専属パティシエを配置し、18種類の自家製ジェラートをはじめとするスイーツに力を入れている。素材や設備にも妥協を許さず、焼肉とスイーツの厨房を両立させるための工夫も凝らされている。
この戦略が功を奏し、週末には5時間待ちの行列ができるほどの人気となっている。焼肉店でありながらスイーツ目当ての客も多く、幅広い層の集客に成功している。



