週末5時間待ちの焼肉店、その秘密はスイーツ
業務スーパーを運営する神戸物産が手がける焼肉食べ放題チェーン「プレミアムカルビ」が、週末には最長5時間の待ち時間を記録するほどの人気を博している。同店の最大の特徴は、焼肉に加えて専属パティシエが作る本格スイーツと18種類のジェラートが食べ放題となる点だ。2026年7月時点で、関東を中心に複数店舗を展開し、関西にも初進出を果たしている。
失敗から始まったオペレーション改革
プレミアムカルビの運営は、当初は試行錯誤の連続だった。1号店を含む多くの店舗が居抜き物件を利用していたため、既存の5メートル四方のスペースを製菓厨房として活用せざるを得なかった。3人のパティシエが肩をぶつけ合いながら作業するような状況だったという。しかし、パティシエの現場の声を取り入れながら、徐々に動線設計が改善されていった。
関西進出を断念した理由
本社は兵庫県にあるにもかかわらず、1号店は関東にオープンした。その背景には、関西の焼肉市場のレベルの高さがあった。関西を中心に展開するある焼肉チェーンが、価格、品質、メニューともに群を抜いており、ゼロからの参入はリスクが大きいと判断。まずは市場規模の大きい関東で実績を積み、ブランドを確立する戦略を採った。
1号店オープンの衝撃
2018年12月、神奈川県川崎市宮前区に1号店「プレミアムカルビ宮前平店」がオープン。開店初日、入店した客が目の前のデザートショーケースを見て固まって動かなくなる光景があった。神戸物産の梅岡氏は「驚きと喜びが入り混じった、目をキラキラさせた表情。お会計後もショーケースをじっと見つめるお客様の顔が忘れられない」と振り返る。口コミで瞬く間に人気が広がり、待ち時間は最長5時間を記録した。
コスパ最強の価格設定
一番人気の「プレミアムコース」は、100分間で厳選焼肉を含む106品とデザート&ジェラートビュッフェが付いて税込4158円。一見高く見えるが、内容の充実度から「かなりお得」と評判だ。この価格を実現する仕組みについては、後編で詳しく解説される。なお、メニュー内容や料金は取材時点(2026年5月)のものであり、最新情報は公式HPやSNSで確認するよう呼びかけられている。



