直島(香川県直島町)の屋外オブジェ「南瓜(かぼちゃ)」など国内外に知られる作品を数多く手がけた前衛美術家の草間彌生さんが亡くなった。県内の関係者からも、惜しむ声や作品への感謝の言葉が聞かれた。
「気迫とカリスマ性を覚えている」
直島町で環境教育などに取り組むボランティア団体「うぃ・らぶ・なおしま」のサブリーダーを務める堀口容子さん(78)は、約30年前に草間さんが南瓜のお披露目でやって来た際、イベントに参加し、草間さんに質問をしたという。「アーティストとしての気迫があふれていて、強いカリスマ性を感じたことを今でもはっきりと覚えている」と振り返る。
「島の誇りであり、大切な宝物」
1994年に同町で開かれた現代美術展で発表された南瓜。2006年には「赤かぼちゃ」も制作され、「アートの島」として直島のシンボルとなった。島民にとって代名詞のような存在だといい、堀口さんは「県外の人から『南瓜の島』ですねと言われて、全国的な知名度も上がった。島の誇りであり、これからも大切な宝物です」と話した。
10年に始まった現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」に関わった真鍋武紀元知事も「南瓜は瀬戸芸にとどまらず、直島、香川のシンボルとして瀬戸内の美しさを世界中に発信してくれた。引き続き香川を代表するアート作品であり続けるだろう」と功績をしのんだ。



