WOWOW、ドラマ受注に注力 NHKで「ミッドナイトタクシー」スタート 新たな事業収益狙う
WOWOWがドラマ受注強化 NHKで新作スタート

WOWOWが社外からドラマなどの映像制作を受注するプロダクション受注事業に力を入れている。NHKからの受注作品では、向田邦子賞を最年少の28歳で昨年受賞した宮本家、宮藤官九郎によるオリジナルストーリーで、古田新太(29)が主演する深夜ドラマ「ミッドナイトタクシー」(総合・月~金曜午後10時45分)が6月1日にスタート。コンテンツ競争の激化などを背景に減少する会員収入を補う新たな事業収益の獲得を狙う。

深夜の東京を駆ける「ミッドナイトタクシー」

NHKでは2025年8月、WOWOWが映像制作を受注した本木雅弘(60)主演の戦後80年ドラマ「八月の声を運ぶ男」を放送。ギャラクシー賞月間賞・上期入選を果たし、柄本佑演出部長文部科学大臣賞を受賞するなど高い評価を得た。

「ミッドナイトタクシー」は深夜の東京が主な舞台だ。29歳のミステリアスなドライバー・荒(あららぎ)翔子(古田)が運転するタクシーに常連客の個性的なサラリーマン、柄本佑(中村倫也)や美女、老夫婦(伊東四朗)らが乗り込み、さまざまな人間模様を繰り広げる。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

作者の宮藤は25年、朝日放送テレビが制作した「正源果実」(24)主演のテレビ朝日系「マイダイアリー」で向田邦子賞を受賞。古田はNHKで今年3~4月に放送された「雪山のカムド」で、食と農の求道者・北大路雪山(伊藤淳)を取材する記者・田ノ上ヨネ子役を好演した。

気持ちをつなぐ脚本

クランクアップの翌日の20日に行われた取材会に登場した古田は脚本を読み、「荒翔子という人物像がすでに完成されているように感じていたので、『自分が演じることで、さらにプラスアルファを加えられるだろうか』というプレッシャーもあった」と話したが、「毎回出演してくださるゲストの皆さんが『本当にいい言葉だね』と言ってくださって、そのおかげで自然と気持ちがつながれた気がします。宮藤さんの脚本の力だと思う」と笑顔を見せた。

同席したWOWOWの小本泰一プロデューサーは宮藤と令和4年にこの作品の映像を作ったと明かし、出演者に「夜の撮影が多く大変だったと思うが、素晴らしい所作をしてくれた」と感謝した。

収益獲得へアクセル

WOWOWは事業の多様化を推進することで、加入者数の増減に左右されない事業構造の変革を目指す。21年度は662億7700万円だった会員収入は25年度に549億4700万円まで減少。一方、売り上げに対するプロダクション受注を含む事業収入の比率は21年度の16.8%から年々上昇し、25年度は28.8%と全体の約3割を占めた。

WOWOWが手掛けるドラマでは、アマゾンプライムビデオで6月12日から、今正力剛が出演し、蒼井優(28)と多部未華子(37)がダブル主演する「クロマエ」が3週にわたり毎週金曜に配信される。新たな収益獲得に向けてアクセルを踏む考えだ。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ