沖縄・糸満市で被爆者と沖縄戦体験者が共に語る
長崎原爆の被爆者である田中重光さん(85)と、沖縄戦の語り部である久保田暁さん(81)が、沖縄県糸満市で開催されたイベントでそれぞれの戦争体験を語った。イベントは一般社団法人「子どもカフェ@よつば」が主催し、約580人が来場した。
久保田さん:生後3か月で経験した沖縄戦の過酷さ
久保田さんは1945年1月生まれで、沖縄戦当時は生後3か月だった。スライドを用いながら、当時住民が自決を強要されたり、自然壕「ガマ」の中で濁った水をすすったりする過酷な環境を説明。自身の家族も爆撃から逃げ惑う中で2歳の兄を失った経験を語り、「幼くして亡くなり、本当に無念だっただろう。この平和な世界でみんなが支え合いながら生きていく社会にしましょう」と訴えた。
田中さん:原爆で破壊された浦上天主堂と一本柱の鳥居
田中さんは、原爆で破壊された浦上天主堂や山王神社の一本柱の鳥居の写真をスクリーンに映し出し、被爆者が受けた被害の実態を伝えた。日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の代表委員も務める田中さんは、「原爆だけでなく、いろんな戦争被害を訴え、次世代につなげることが重要だ」と講話の意義を語った。
参加者の反応:受け身ではなく語り継ぐ姿勢へ
イベントに参加した若者の一人は、「沖縄戦の悲惨さや被爆者の戦後の苦悩が分かった。平和関連の授業を受け身で取り組むのではなく、語り継いでいく姿勢で取り組もうと思う」と感想を述べた。



