テレビ東京『午後のロードショー』が第19回淀川長治賞を受賞、30年の洋画文化への貢献評価
『午後のロードショー』が淀川長治賞を受賞

テレビ東京で放送中の映画番組『午後のロードショー』が、外国映画文化と芸術の振興に貢献した人物や団体に贈られる『第19回淀川長治賞』を受賞した。18日に都内で行われた授賞式で、その功績が称えられた。

30年の歴史とギネス世界記録

『午後のロードショー』は1996年4月に放送を開始し、今年4月で30周年を迎えた。アクションやサスペンスを中心に洋画を届け続け、『世界で最多放送回数を誇る地上波映画番組』としてギネス世界記録にも認定されている。この長年の実績が、故淀川長治氏の功績と重なるとして、今回の受賞に至った。

授賞式の様子

授賞式には、テレビ東京コンテンツ戦略局映画部部長の岡本英一郎氏とプロデューサーの尾木和佳奈氏が出席。前年受賞者のRHYMESTER・宇多丸から賞状が授与された。

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選考委員代表の外国映画輸入配給協会会長・山崎敏氏は、『30年にわたり、外国映画の魅力や楽しみ方をテレビ放映を通じて届けた実績は、故淀川長治氏の功績と重なる』と評価。『ぜひ40年、50年と放送を続け、外国映画の発展にご協力いただきたい』と期待を寄せた。

宇多丸は祝辞で、『受賞者が『午後ロー』と聞いて大納得。映画好きでなくても『午後ローであれやってて、途中から見始めたら最後まで見ちゃった』という経験があるはず』と述べ、『テレビ東京を見られる人が毎日『午後ロー』という名画座の前を通り、今日の作品を認識している。これは映画文化にとって重要だ』と称賛。さらに、『映画は時間が自分で操作できないことが大事。映画館の次に本質に則っているのはテレビ放映。『午後ロー』がなければ日本の映画文化は危うい。国家予算を出すべきだ』とユーモアを交えて語った。

番組の使命と熱い思い

岡本氏は、『この栄誉ある賞を歴代スタッフを代表して厚く御礼申し上げます』とあいさつ。『映画は人生を一瞬で変える大きな力がある。読書が知性を広げるように、映画は映像と音響で世界を広げてくれる。ハリウッドの主人公は人生の教科書であり、メンターだ。だからこそ、テレビで映画を楽しむ文化を守り続けなければならない。サブスク時代だからこそ、『映画はこんなに楽しい』という興奮を平日の昼間から全力で届けるのが使命だ』と熱く語った。

淀川長治賞 過去の受賞者一覧

  • 1992年:戸田奈津子(字幕翻訳者)
  • 1993年:筈見有弘・渡辺祥子(映画評論家)
  • 1994年:フランス映画社(映画会社)
  • 1995年:山田洋次(映画監督)
  • 1996年:井関惺(プロデューサー)
  • 1997年:北野武(映画監督)
  • 1998年:宮崎駿(映画監督)
  • 1999年:古澤利夫(映画宣伝)
  • 2000年:大島渚(映画監督)
  • 2001年:原正人(プロデューサー)
  • 2002年:久石譲(映画音楽作曲家)
  • 2003年:和田誠(映画監督/イラストレーター)
  • 2004年:真田広之(俳優)
  • 2005年:ジャッキー・チェン(俳優)
  • 2006年:渡辺謙(俳優)
  • 2007年:李鳳宇(プロデューサー)
  • 2024年:LiLiCo(タレント、映画コメンテーター)
  • 2025年:宇多丸(ラッパー、ラジオパーソナリティー)

『午後のロードショー』は、今後も映画の楽しさと興奮を視聴者に届け続ける。

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