佐藤二朗事務所、文春ハラスメント報道に反論「事実と異なる」経緯詳細を公開
佐藤二朗事務所、文春報道に反論「事実と異なる」

俳優の佐藤二朗(57)の所属事務所・フロムファーストプロダクションが1日、文春オンラインが報じたハラスメント疑惑について反論する声明を発表した。報道では、佐藤が主演したフジテレビ系連続ドラマ『夫婦別姓刑事』(2026年4月クール)の撮影中、W主演の橋本愛に対してハラスメント行為を行ったとされているが、事務所は「事実とは異なる内容や、一方当事者からの主張のみを前提として構成されている部分が含まれている」と否定した。

接触の経緯を詳細に説明

声明によれば、問題の接触は今年3月22日の第一話撮影中に発生。佐藤と橋本は夫婦役で、橋本演じる鈴木明日香が運転中に目を瞑り、助手席の佐藤が慌てるコントシーンだった。橋本が目を瞑ったまま口だけを開ける芝居をしたため、佐藤が「口ではなく目を開けて」と伝えようとして、指が橋本の顎に触れたという。事務所は「この接触が問題となるとは思いもよりませんでした」と述べている。

翌日、佐藤は担当プロデューサーから、橋本が過去のセクハラにより身体接触に制限があることを知らされたが、具体的な許容範囲が明らかにされなかったため話し合いが行われた。結果、「肩と腕以外を触れるときは事前確認が必要」というレギュレーションが決まった。

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トラウマ情報の共有をめぐる経緯

なぜ佐藤が橋本のトラウマを事前に知らなかったのか。事務所は、佐藤へのオファー時点では相手役が未定で、橋本に決定した後、番組制作側が橋本の事務所から過去のハラスメント被害とトラウマを伝えられていたと説明。橋本の事務所はトラウマ情報を佐藤に伝えるかどうかについて「フジテレビにお任せします」と回答したという。

クランクイン3カ月前、フジテレビのプロデューサーから佐藤のマネージャーに橋本のトラウマが伝えられた。その際、プロデューサーと話し合い、日常動作の芝居には問題がなく、絡みシーンもないため、佐藤の芝居に制限をかけない方が良いと判断。プロデューサーの了解を得て、佐藤にはトラウマを伝えないことになった。

楽屋での会話とその後の対応

佐藤は1話の撮影を終え、完成した作品を観て素晴らしい出来だと感じ、今後の撮影のためにわだかまりを残さないよう橋本の楽屋を訪問。スタッフもいる中で、橋本の演技を称賛しつつ、「過去の心の傷は最大限尊重されるべきだが、トラウマがあって夫婦役を演じるなら先に状況を共有すべき」「その状況が続くなら俳優を続けるべきではないのでは」と自身の考えを伝えた。この際、橋本は笑顔で応じたという。

その後、佐藤はクランクアップまでレギュレーションを守り続けた。事務所は「佐藤の言動がハラスメントにあたるものでないことは、専門家からの確認を受けている」と強調している。

フジテレビ側の判断にも疑問

別紙では、フジテレビ側が企画段階で橋本の事務所から「過去のハラスメント被害によるトラウマでベッドシーンやキスシーンの制約が出る可能性」を伝えられていたにもかかわらず、本作品には性的シーンがないとしてインティマシーコーディネーターを入れない判断をしたことや、橋本の事務所が「日常動作の芝居に関しては問題ない」と番組側に伝えていたことなどが明かされた。

事務所は「当社及び所属タレントの見解や事実関係について十分な取材・確認がなされないまま、一方的な内容が報じられることは極めて遺憾」とし、不当な信用毀損には毅然と対応すると警告。適切な時期に正しい事実関係を発信するとしている。

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佐藤二朗本人のコメント

佐藤本人もコメントを発表し、「フジテレビのスタッフと共演者と共に誠実に芝居を行った事がこのような報道になってしまって大変残念です。僕は、すべての『事実』が明らかになることだけを望んでいます」と述べている。