6月下旬に開かれた2027年春夏シーズンのパリ・メンズファッションウィークでは、公式スケジュールに参加した74ブランドのうち、15ブランドを日本勢が占めた。メンズファッションの最高峰の舞台で、ベテランから新進までが、それぞれの創造性や技術の高さを示した。
オーラリーとシュタイン、品質で存在感
近年、売り上げと認知度を大きく伸ばしているのがオーラリーだ。24年秋冬から公式枠でショーを重ね、シンプルで上質、色彩豊かな服を、比較的手の届きやすい価格で提案してきた。今回のテーマは旅だった。
日本のデザイナーは独創的な表現や西洋の固定観念を覆すことで評価を得てきた。一方、オーラリーは日常着を軸に、生地や縫製の品質で存在感を確立した。同じくクリーンな服づくりを得意とするシュタインも好調で、各国のバイヤーは「次のオーラリー」を探して、日本ブランドへの関心を強めている。
オーラリーの岩井良太は「僕の服はアバンギャルドではなく、最初はパリで受け入れられるか心配だった。でも今は、品質も評価軸になるという手応えがある」と話す。
ヨウジヤマモト、ジュンヤ・ワタナベ、タークの躍動
長年パリで発表を続けるヨウジヤマモトも、近年さらに勢いを増している。パリ中心部でブティックを構えるだけでなく、大手百貨店にも欧州の著名ブランドと並ぶ常設売り場が設けられている。今回のテーマは「衣服という物理的現実を巡る創造的な旅」。肩の構造を際立たせたジャケットや、酸で生地の一部を溶かすオパール加工によってレース状に仕上げたセットアップなど、職人技を生かしたテーラードが光る。
ジュンヤ・ワタナベは、チェーンやパールを過剰なほどあしらったコレクションを発表した。アメリカ文化やミリタリーの要素を取り入れるニードルズとの協業服や、ベースボールキャップにも華やかな装飾を施した。
タークは、これまでの最終日…



