村上龍さん死去、井上靖記念館が追悼…「通常は公開していない資料」公開
村上龍さん死去、井上靖記念館が選評の自筆原稿を公開

作家の村上龍さんが17日に死去した。74歳だった。北海道旭川市の井上靖記念館が24日、公式Xで村上さんを追悼し、ゆかりの資料を公開した。

井上靖記念館が追悼コメントを発表

同館は「作家の村上龍さんがご逝去されました。井上靖は、村上さんが芥川賞を受賞された第75回の選考委員でした。その衝撃的な題材をめぐり賛否が分かれましたが、最終的に井上は賛成票を投じています。謹んでお悔やみ申し上げます」と追悼した。

さらに、井上靖さんの『文藝春秋』掲載の「選評」自筆原稿の画像を公開。続くポストで「こちらは昭和51年9月に文藝春秋に掲載されたもので、全文は新潮社『井上靖全集 第28巻』に収録されています。添付の自筆原稿は、現在当館で所蔵しておりますが、通常は公開していない資料です」と伝えた。

幻冬舎BOOKSが死去を発表

幻冬舎BOOKSは23日、公式Xで「村上龍氏 ご逝去のお知らせ」と題した文書を発表。「作家の村上龍氏が2026年10月17日に自宅で逝去されました 享年74歳 ここに謹んで哀悼の意を表しご報告申し上げます」と報告した。

「葬儀におきましては家族葬として執り行われました」とし、「ご家族の希望によりご弔問 ご香典 ご供花 ご弔電及び供物は 辞退させていただいております」と伝えた。また「ご家族のお気持ちにご配慮いただきご遺族ならびに近親者への取材やお問い合わせなどはくれぐれもお控えくださいますようお願い申し上げます」と呼びかけ、「『限りなく透明に近いブルー』 に始まり常に若い世代に向けて衝撃的な作品を発表し続けた村上龍氏の早すぎる逝去の報せを受け深い悲しみに堪えません」とつづった。最後に「時代のトップランナーとして疾走した同氏の安らかな眠りをお祈り申し上げます」と結んだ。

村上龍さんの経歴と主な受賞歴

村上さんは1952年、長崎県佐世保市生まれ。武蔵野美術大学中退。大学在学中の1976年『限りなく透明に近いブルー』で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。81年『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、98年『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、2000年『共生虫』で谷崎潤一郎賞、05年『半島を出よ』で毎日出版文化賞、野間文芸賞、11年『歌うクジラ』で毎日芸術賞を受賞した。

『愛と幻想のファシズム』『五分後の世界』『13歳のハローワーク』など著書多数。テレビ東京『カンブリア宮殿』では、俳優の小池栄子とともに20年MCを務め、今年4月に交代していた。