野田秀樹さん「海外は修業の場」、ロンドン公演を機に語る「外」へ出る意味
野田秀樹さん「海外は修業の場」、ロンドン公演を機に語る

劇作家・演出家で俳優の野田秀樹さん(70)は、これまでに日本を含む13カ国・地域38都市で作品を発表し、最新作「華氏マイナス320°」では7月、ロンドン公演に臨んだ。多くのことがオンラインで済み、世界と簡単につながれる時代に、異なる言葉や観客と向き合うことに、どんな意味があるのか。現地で聞いた。

「海外は修業の場」と語る理由

初めて海外で公演したのは1987年、(スコットランドの)エディンバラ国際芸術祭だった。当時は、海外でやれるというだけでおもしろそうだなと、それ以上はあまり考えずに行ったという。日本語での上演だった。

初めてスタンディングオベーションを体験したのも、ロンドンで初めて芝居を見たのもこのときだ。「普通の人が普通に芝居が好き。そんな土壌が良いなと思いました」と振り返る。

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海外に出ると、国内と違って無防備だから、非常にストレートな反応を受け取る。リスクがあるといえばあるけど、そういう部分をおもしろいと感じるという。「守られたところでつくっていると、気づかないうちに少しずつダメになっていくんじゃないかと思うんです。いつも同じことをやるとか、うまくいったことをまねし続けるとか。固定されることが一番ダメ」と話す。

言葉や文化の違いがもたらすもの

そういう意味で、海外は「修業の場」だと野田さんは語る。イギリスやフランス、韓国など各地で公演してきた。イスラエルで上演した際には、印象的な問いにも出会ったという。

言葉や文化の違いは、私たちのものの見方や考え方にどう影響するのか。改めていま、「外」へ出る意味を語った。国際情勢によって、お客さんの反応も変わることがあるという。

2026年7月にロンドンで上演した「-320°F」は、英語字幕をつけて日本語で上演された。

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