なぜ「めんどくさい」と思うのか
日常生活で頻繁に感じる「めんどくさい」という感情。精神科医で作家のゆうきゆう氏は、著書『めんどくさいは、あっていい。「めんどくさい」を活かす究極の方法』の中で、この感情は人間の欠点ではなく、本能であると解説している。人間の脳は基本的に変化を嫌い、安定を求めるように設計されており、これは精神論ではなく脳の構造に起因する。
日常は脳にとって安全地帯
ゆうき氏は、いつも通りの時間に起き、同じ道を移動し、同じ人間関係の中で過ごす「いつも通りの生活」を送っているとき、脳はほとんどエネルギーを使わず、自動運転で動作していると指摘する。例えば、歩行中に「次は右足を出して」と意識することはなく、歯磨きや着替えも無意識に行える。この状態は脳にとって最も楽な状態であり、エネルギー消費を最小限に抑えられる。
脳にとって「わからない」は危険
脳にとって「わからない」ことは、そのまま「危険」と判定される。ゆうき氏は、「人間という生き物は基本的に変化を嫌い、安定を求めるようにできている」と述べ、未知の状況やチャレンジを避けるのは自然な反応であると説明する。このメカニズムは生存本能に根ざしており、進化的に危険を回避するために発達してきた。
挑戦する人は生き残れない?
ゆうき氏は、脳がエネルギーを節約し、慣れた行動を好む理由として、過去の人類が危険な環境で生き延びるために、新しいことに挑戦するよりも安定した行動を選んできた歴史を挙げる。そのため、現代でも「めんどくさい」という感情が生じるのは、脳が安全を優先している証拠だという。
結果「やりたくない」は自然
最終的に、「めんどくさい」と感じて新しいことに取り組むのをためらうのは、人間として自然な反応である。ゆうき氏は、この感情を否定するのではなく、むしろ受け入れて活かす方法を提案している。記事は全5ページで構成され、第1回ではこの心理メカニズムを詳しく解説している。



