歌舞伎、古典からアニメ・ゲームまで吸収し人気拡大 新規客3倍に
歌舞伎、古典からアニメ・ゲーム吸収し人気拡大

映画『国宝』の大ヒットを契機に、歌舞伎の人気が急拡大している。松竹によると、昨年7月から今年5月の約1年間で約7万人の新規観客が劇場を訪れ、公開前の月2000人程度から単純計算で約3倍に増加した。伝統を重んじつつ、時代ごとに新たなスターや流行を取り入れてきた歌舞伎の懐の深さが、現代の観客を引きつけている。

古典から新作まで多彩な演目

今月上演中の演目には、勇壮な獅子の精が毛を振る『春興鏡獅子』、『国宝』でも上演された女形の人気舞踊『藤娘』、そして宮崎駿監督の名作アニメを原作とする『もののけ姫』が並ぶ。江戸時代から続く古典から、人気漫画やゲームを題材にした新作まで、その幅広さが歌舞伎の魅力の一つだ。

市川團子主演『もののけ姫』が連日満員

3日に新橋演舞場で開幕した市川團子さん(22)主演の『もののけ姫』は連日大入り満員が続く。團子さんの祖父、市川猿翁さんが確立した「スーパー歌舞伎」の最新作で、物語性と奇抜な演出(ケレン)が特徴だ。團子さんは「歌舞伎はデフォルメの演劇で、『もののけ姫』のような壮大な世界観の作品に向いている」と語る。

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デジタル世代も魅了する進化

近年では『風の谷のナウシカ』『ファイナルファンタジーX』『ルパン三世』などが歌舞伎化され、中村獅童さんら生身の俳優とバーチャルシンガー初音ミクの映像が共演する「超歌舞伎」も、デジタル世代の支持を集めている。

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