歌舞伎町の老舗「ひょっとこ」70年愛されるのり弁の物語
歌舞伎町「ひょっとこ」70年愛されるのり弁の物語

終戦後、新宿駅前の闇市から始まった食事処「ひょっとこ」が、歌舞伎町で70年以上にわたり愛され続けている。かつて新宿コマ劇場の大物出演者たちに楽屋弁当として親しまれた「のり弁」は、今も看板メニューとして人気だ。

ホストも常連も通うレトロな店

カウンターだけの店内には昭和歌謡が流れ、ホスト風の男性がスマホを片手に生姜焼き定食を、仕事帰りの会社員がサバ味噌煮定食を頬張る。定食で腹を満たすもよし、酒を飲みながらつまむもよし。弁当のテイクアウトやランチ営業も行っている。

店主の佐藤文江さん(71歳)は3代目で、客から「お母さん」と慕われる存在。ある平日の18時、常連の中年男性が「銀だらの煮つけ」とビールを注文すると、元気な声で応じていた。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

芸能人も愛した名物のり弁

「ひょっとこ」ののり弁は、新宿コマ劇場(2008年閉館)に出演した美空ひばり、北島三郎、都はるみら大物歌手たちに楽屋弁当として愛された。現在も看板メニューとして多くのファンに支持されている。

店は終戦後、新宿駅前の闇市から始まり、歌舞伎町周辺で移転を繰り返しながら営業を続けてきた。騙されて無銭飲食してしまったホームレスの客を助けるなど、人情味あふれるエピソードも残る。

廃業の危機と娘夫婦の決意

かつて廃業の危機に陥ったが、娘夫婦が店を継ぐことで救われた。文江さんも70代となり「あとどれくらい続けられるか」と語る一方、娘は「どんな形でも残したい」と決意を固めている。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ