2026年6月にプレジデントオンラインで反響の大きかった人気記事ベスト3の第2位は、漫画家の弘兼憲史氏(78歳)による「同窓会で10歳老けてみえる人、若くみえる人は何が違うのか…78歳・弘兼憲史が断言『老後を幸せにする習慣』」だ。定年後も人に好かれる人の特徴について、弘兼氏は「前の肩書きにしがみつく人は周囲から敬遠される。60代からは謙虚さ、見た目の若さ、家族への思いやりが大切だ」と述べている。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」——偉い人ほど謙虚
弘兼氏の座右の銘は「実るほど頭を垂れる稲穂かな」だ。このことわざを意識するようになったのは30~40代の頃、名門ゴルフ場で一緒にプレーした大企業の社長の行動を見てからだという。その社長は非常に偉い立場でありながら、キャディに敬語を使い、「ありがとうございます」と丁寧に礼を述べていた。弘兼氏は「簡単なことだが、『偉くなった人はこうなるんだ』と衝撃を受けた」と振り返る。
一方、後日ファミリーレストランで見かけた年配の男性は、スタッフに「水をくれ!」と命令していた。弘兼氏は「大企業の社長なら、水を持ってきてもらったら『ありがとう』と言うはず」と対比する。こうした経験から、偉い人ほど謙虚な姿勢が周囲の評価を高めると実感したという。
「元」と「前」はみっともない——肩書きにしがみつくな
弘兼氏は、定年後に絶対にすべきでないこととして、前の肩書きを語ることを挙げる。「元部長」「前課長」といった肩書きを名乗るのはみっともなく、周囲から敬遠される原因になる。むしろ、謙虚に振る舞うことで人間関係が円滑になり、新たなチャンスも生まれると説く。
同窓会で老けて見える人と若く見える人の違い
同窓会で「10歳老けて見える人」と「若く見える人」の違いについて、弘兼氏は「見た目の若さ」と「清潔感」が鍵だと指摘する。具体的には、服装や身だしなみに気を配り、清潔感を保つことが重要だ。また、ユニクロのような手頃な服でも、着やすければ十分だと述べ、高価なブランドにこだわる必要はないと語る。
清潔感は「におい」で決まる
清潔感は特に「におい」で決まると弘兼氏は強調する。加齢臭や体臭に気をつけ、こまめな洗濯やデオドラント製品の使用を勧めている。また、歯の手入れも重要で、口臭が印象を大きく左右するという。
「期日を守る人」は仕事が途切れない
定年後も仕事を続けるためには、期日を守ることが不可欠だ。弘兼氏は「期日を守る人は信頼され、仕事が途切れない」と断言する。逆に、約束を守らない人は信用を失い、依頼が来なくなる。
「老後の夢」は必ず家族の確認を取るべき
老後の夢や計画を立てる際には、必ず家族の確認を取るべきだと弘兼氏は言う。例えば、夫が「田舎で隠居したい」と言っても、妻が都会での生活を望むなら、すれ違いが生じる。家族の同意なしに夢を追うと、孤独な老後になりかねない。
夫婦円満の秘訣は「一緒にいない」
弘兼氏は夫婦円満の秘訣として「一緒にいないこと」を挙げる。常に一緒にいるとお互いのストレスがたまるため、適度な距離感が大切だという。趣味や仕事でそれぞれの時間を持ち、たまに会話を楽しむことで関係が長続きすると述べている。
本記事は、弘兼憲史氏の著書『「まだ働かなきゃダメなんですか?」60歳からでもバリバリできる仕事力』(主婦と生活社)からの抜粋・再編集である。



