俳優の比嘉愛未さん(40)が6月、エッセー集『比嘉愛未エッセイ集 またね。』(講談社、2000円・税別)を出版した。6月14日に40歳の誕生日を迎えた比嘉さんは、連続ドラマに例えて「40代はシーズン4みたいなもの」と語る。新シーズンの幕開けとなる本書では、自身の歩みや仕事への思い、恋愛観、死生観を赤裸々に綴っている。
出版のきっかけはマネジメントチームの一新
比嘉さんは沖縄県出身。2003年にモデルとして活動を始め、映画『ニライカナイからの手紙』(2005年)で俳優デビュー。NHK朝の連続テレビ小説『どんど晴れ』(2007年)でヒロインを務め、以後『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』(フジテレビ系)など数々の作品で活躍。7月からは主演ドラマ『ファーストクライ 母子救命救急班』(日本テレビ系)が始まり、産科医を演じている。
多忙な中でエッセーを出版した理由について、比嘉さんは「マネジメントのチームが新しくなり、そこで何がしてみたいか聞かれたんです。そんなことをこれまで聞かれたことがなかったので、ハッとしました」と振り返る。その時、即座に「今まで応援してくれた方たちに会いたい」と答えたという。「俳優業はファンの方に会う機会がなかなかない。会うにはイベントが必要で、本を出せば開催できる。写真集はすでに3冊出しているので、今回はエッセーにしようと」と経緯を語った。企画から1年がかりで出版にこぎつけた。
「自分を出す機会がなかった」20代の自分
『またね。』には25編のエッセーや、出身地の沖縄で撮影された写真、最愛の祖母との対談などが収録されている。比嘉さんは「表に見えている姿だけじゃなくて、もう少し奥にあるものを知ってもらえたら」と記す。その真意について、「俳優は自我を出してしまうと役ではなくなる。自分を出す機会がなかなかなかった。20代の終わりまでは『自分がどうしたい』ではなく、周りが求めることに応えなきゃというマインドで、自分自身についてよくわかっていなかった」と明かす。
「役者を20年続けて、この年になった今だからこそ、あえて仕事の範囲じゃないところで、本当の自分の気持ちや価値観、過去・現在・未来について、やっと自分の言葉で話せるようになった」と比嘉さんは語る。
赤裸々な内容への思い
なぜここまで踏み込んで書いたのかとの問いに、比嘉さんは「初めてのことなので、赤裸々なのかどうかわからない。エッセーなので、私自身のありのままをと思って……」と笑顔で答えた。本書では恋愛観や死生観にも触れており、読者の共感を呼びそうだ。
比嘉さんは「シーズン4」を迎えた今、自分を全肯定したいと語る。新たなスタートを切った比嘉さんの今後の活躍にも注目が集まる。



