京都住み30年で知った祇園祭のジョーシキ:宵山や山鉾巡行はほんの一部だった
祇園祭のジョーシキ:宵山や山鉾巡行はほんの一部

宵山や山鉾巡行は「前夜祭」だった

祇園祭のハイライトとして知られる宵山や山鉾巡行。しかし、京都に住んで30年のフリーライター、江角悠子氏によれば、これらは祭りの「ほんの一部」に過ぎないという。7月14日から始まる前祭の宵山では、15〜16日の夜に四条通りが歩行者天国となり、多くの屋台が並び賑わう。江角氏も大学生の頃はこれをメインと勘違いしていたが、実際の祭りの核心は別にあるという。

還幸祭こそが祇園祭の核心

祇園祭の本質は、八坂神社の神様が神輿に乗って市中を渡御することにある。7月17日の神幸祭で3基の神輿が四条御旅所へ渡御し、1週間滞在。その後、24日の後祭山鉾巡行と同日に、神輿が再び市中を渡御して八坂神社へ還る「還幸祭」が執り行われる。この渡御によって人々の厄災を祓い、街を清めるとされている。華やかな山鉾巡行は、神様をお迎えするための壮大な前夜祭的な役割であり、本番は神様の渡御にあるのだ。

地元の人こそ知る醍醐味

地元の人や本気の京都好きが「還幸祭こそ祇園祭の醍醐味」と言うのを聞いたことがあると江角氏。祭りの意味を理解して初めてその言葉の重みがわかったという。ただし、還幸祭の様子は毎年ニュースで見るが、掛け声と熱気、神聖なエネルギーに圧倒され、まだ実際には訪れたことがないと語る。

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花傘巡行も見どころ

後祭の山鉾巡行と同じ24日には花傘巡行も行われる。花傘を被った女性や、鷺の装束を着た子どもたち、芸妓や舞妓を乗せた曳き車が行列する。江角氏はある年、河原町を歩いていて偶然その行列に出くわし、観光客として気合を入れて見るよりも、生活の中で祭りに出会う喜びを感じたという。京都では今も祭りが生活に根付いていることを実感したと述べている。

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