祇園祭のジョーシキ:粽は食べずに飾る、宵山はほんの一部
祇園祭のジョーシキ:粽は食べずに飾る、宵山は一部

祇園祭と言えば、宵山や山鉾巡行が有名だが、実はそれらは祭りの「ほんの一部」に過ぎない。京都に住んで30年になるフリーライターの江角悠子さんが、自身の経験を通じて「よそさん」が知った祇園祭のジョーシキを語る。

粽は食べるものではなく、飾るもの

宵山の際、山鉾で授与されるのが粽(ちまき)だ。粽とは、笹の葉で作られた厄除けのお守りで、疫病や災難を除ける願いが込められている。京都では飲食店や一般の家の玄関に飾られていることも多く、もちろん我が家の玄関にも飾ってある。よそさんの私は、粽といえば食べられるものと思っていたので、食べられず飾るだけと知ったときは、とても残念だった。

とはいえ、山鉾ごとにいろいろなデザイン、御利益があり、毎年どこの粽を飾ろうかと迷うのも楽しみの一つである。「鯉山」の粽は中国の故事「登龍門」を題材にしており、立身出世の御利益が、「郭巨山」の粽には小判を模した飾りがついており、いかにも金運向上・商売運向上が叶いそう。「保昌山」の粽は縁結びで知られており、独身時代に女友達と一緒に行ったのもいい思い出である。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

人気の粽は早々に売り切れ

人気の粽は早々になくなってしまうこともあるので、狙っているものがあれば、どうぞお早めに。また、山鉾の御朱印集めも楽しめる。京都でライターの仕事をするようになり改めて知ったのが、山鉾ごとに御朱印があることだ。それぞれにモチーフが異なり、個性のある御朱印。1つだけではなく、何種類かあるところもある。

山鉾を訪ねて御朱印集めをしたり、お目当ての粽を探すのもいい。山鉾を見るだけではない楽しみがあることも、ずいぶん後になって知ったことだった。

京都人は「床」には行かない?

次ページでは、京都人の「床」に関する意外な習慣について紹介する。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ