「ひろゆきみたいな子」と言われた中学生のその後
帰国子女の伊藤滉一郎さん(仮名)は、中学時代に「ひろゆきみたいな子」と教師から煙たがられていた。彼の「データを集めて深掘りする」という性質は、野球名鑑から始まり、2ちゃんねるの受験サロン板で熟成された。しかし、日本の中学校ではそれが異端視され、メガバンクではハンコの向きを巡る些細なことで適応障害に陥った。
大手銀行での挫折と転機
早稲田大学を卒業後、大手銀行に就職した伊藤さん。しかし、彼の「ハマり癖」は職場では呪いとなり、適応障害を発症。休職を経て退職した。その後、浪人時代を振り返り、「現役で受かっていたら学歴厨にはならなかった」と語る。浪人によってレールから外れる恐怖がなくなり、自分の偏りを受け入れるようになったという。
インターネット上で武器に変わった偏り
現在、伊藤さんは日本中の高校と大学の進学実績を独自のデータベースで分析し、X(旧Twitter)で毎晩発信している。少年時代の「ハマり癖」は、ネット上では強力な武器となった。彼は「じゅそうけん」というアカウントで知られ、学歴厨として活動している。
自分で居場所を作る
小さいころに頭がよかった子の行き先は、大企業や研究者、官僚ばかりではない。社会に居場所がなかった子どもが、自分の偏りを持ち寄れる場所を、自分で作ってしまう。伊藤さんの存在はその一つのあり方だ。野球名鑑のページをめくっていた指は、今も止まらず動き続けている。



