ルーブル美術館が所蔵するルネサンス期の芸術作品を紹介する「ルーヴル美術館展 ルネサンス」(読売新聞社など主催)が9日、東京・六本木の国立新美術館で開幕した。内覧会で公開された「女性の肖像」(8日、国立新美術館で)=青山謙太郎撮影
日本初公開のダ・ビンチ作品
最大の見所は日本初公開となるレオナルド・ダ・ビンチの「女性の肖像」(通称・美しきフェロニエール)。15点ほどしか現存しないダ・ビンチの絵画作品の1点で、ルーブル所蔵のものとしては、1974年の「モナ・リザ」以来の来日となる。このほか、彫刻、版画、工芸など多彩な約50点を展示する。
内覧会の様子と館長のコメント
8日の内覧会では来場者が名品の数々を食い入るように見つめていた。菅谷富夫館長(68)は「ものの見方、考え方を大きく変えたルネサンスがどういうものであったか、知っていただきたい」と話した。会期は12月13日まで。
新館長のインタビュー
パリ・ルーブル美術館の新館長に2月に就任したクリストフ・ルリボーさん(62)が本紙の取材に応じ、「世界が混沌とする今、芸術や人間性で交流できるのは素晴らしいことです」と話した。ルリボーさんは18世紀美術が専門で、オルセー美術館の館長などを歴任した。日本の美術にも関心が高く、「歌川国芳の展覧会に携わり、たくさんの方に来ていただいた」と振り返る。ルーブルでは絵画や工芸を一緒にあわせた展示方法を検討している。
一方、昨年10月にはフランス王室ゆかりの宝飾品が盗まれる窃盗事件が発生。セキュリティーの甘さや施設の老朽化が露呈し、大規模改修が課題となっている。「防犯カメラを増やすといった対策は完了した。これからは未来を見なければいけない」と強調した。入り口の2か所増設やモナ・リザ専用の展示室新設に取り組むという。同館が導入した入館料の二重価格については、「スムーズに行われている」と語る。



