50代、人生後半の生きがい探しに「子どもの頃の楽しさ」は通用するか 55歳漫画家がアジ釣りで経験した渋すぎる現実
55歳漫画家がアジ釣りで経験した渋すぎる現実

今月55歳の誕生日を迎えた漫画家・倉田真由美(くらたま)が、人生後半の生きがい探しの一環として、子どもの頃に楽しんだ釣りに再挑戦した体験を、自身の連載エッセイ『人生後半、独り旅』で明かした。夫で映画プロデューサーの叶井俊太郎氏を亡くしてから15年あまり。ぽっかりと空いた心の穴を埋めるため、かつての楽しさを手がかりに新たな趣味を模索する中で、現実の厳しさを思い知らされたという。

恋愛から遠ざかり、新たな興味を求めて

倉田さんは20代前半で漫画家デビューして以来、30代までは恋愛を主なテーマに作品を描いてきた。しかし、40代を過ぎると友人知人の恋愛話にも興味が持てなくなり、50代に入ってからは完全にその手の話題から遠ざかったという。「一番興味があった恋愛というものが上位から脱落したとき、ぽっかり空いたそのポジションを埋めるものが見つかりません」と語る。

そんな中で参考にしたのが「子どもの頃に好きだったこと」。倉田さんは幼い頃から釣りが大好きで、特にアジ釣りに熱中していた記憶がある。そこで、東京湾でのアジ釣りを決行。期待に胸を膨らませて釣り船に乗り込んだが、結果は「渋すぎる現実」だった。

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釣果はわずか2匹、居酒屋で思わぬ値段

「子どもの頃は簡単に釣れたのに」という記憶とは裏腹に、今回の釣果はたったの2匹。周りの釣り客も同様に苦戦しており、「釣れすぎて困る」という当初の予想は完全に外れた。釣りたてのアジを居酒屋に持ち込んで調理してもらうつもりだったが、2匹ではどうにもならず、結局追加で刺身や唐揚げを注文することになった。その結果、釣り代と居酒屋代を合わせるとかなりの出費になり、倉田さんは「子どもの頃の楽しさがそのまま通用するわけではない」と苦笑いする。

倉田さんはこの経験を通じて、人生後半の生きがい探しには、過去の記憶をそのままなぞるのではなく、新しい視点や工夫が必要だと気づかされたという。連載では、この日の釣りの様子を漫画とエッセイで詳しく紹介しており、読者から共感の声が寄せられている。

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