Mトーナメント26歳の新星・高津柚那、220秒の熟考も3位敗退
Mトーナメント新星・高津柚那、220秒の熟考も敗退

最高位戦日本プロ麻雀協会所属の高津柚那(26)は、今大会最年少の出場者だ。名古屋大学工学部を卒業し、女流リーグAリーグ、混合リーグB2リーグに所属する新進気鋭の選手。愛知県豊橋に縁を持ち、鈴木優や魚谷侑未といったMリーガーを輩出した土地で育った。Mリーグ入りを目指して会社を辞め、7月末から東京へ拠点を移す決断をしたという。

1回戦P卓:堀慎吾に真っ向勝負

Mトーナメントは2半荘を打ち、1位が3rdステージ、2位が2ndステージに進出する。高津は1回戦P卓で、前年度覇者の堀慎吾、一馬、萩原と対戦。1半荘目の南3局、親の堀から先制リーチが入るも、高津は無筋の1索と9萬を押してイーシャンテンを維持。9索を引いて追いつき、「リーチ」と宣言。堀から8萬を捉え、リーチ一発ピンフドラ8000点をアガリ、1戦目のオーラスをトップ目で迎えた。

オーラスの難局:安全牌なし

しかし、歴戦の猛者たちが簡単に譲るはずもない。中盤、堀からリーチ、さらに親の一馬からも追っかけリーチが入る。二軒リーチに挟まれた高津の手には安全牌がなく、盤面を凝視する。河の牌を俯瞰すると、手出しの白牌とツモ切りの灰色牌が並び、安全そうな牌すら見当たらない。主な打牌候補は2つ:浮いている1筒を切るか、堀に通っている5萬を打つか。1筒は両方に通っておらず、テンパイ後にピンズをもう一枚切る必要があり危険。5萬は一馬の待ちが5-8萬である可能性が高いと読めるが、それ以外のパターンでは通りやすい。

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220秒の熟考:選んだ牌は3索

高津はスター選手に囲まれ、悲痛な面持ちで220秒の思考時間を使い、熟考の末に1筒でも5萬でもない牌を選んだ。それはアンコで持っている3索だった。通れば3巡凌げ、堀のリーチに対してペンチャンやカンチャン、単騎待ちに当たらず、一馬にもシャンポン待ちが出ない。堀の待ちは5-8索、一馬はカン7索。高津の選択は的中し、放銃を回避。この局は流局となった。

敗退も「悔しいよぉ!」

ピンチを乗り切ったものの、南4局2本場で萩原が4着から1着に突き抜ける満貫ツモアガリを決め、高津はこの半荘を2着で終える。2戦目、南4局で4000オールをツモアガリし、萩原、一馬に迫るも、最後は萩原がアガって試合終了。1位萩原、2位一馬、前年度チャンピオンの堀は4位で初戦敗退。高津は惜しくも3位で敗退した。試合後のインタビューで「悔しいよぉ!」と語った高津。夢の舞台での悔しさが彼女を強くする。「夢には続きがある」。上京後も活躍する高津が再びMの舞台に戻ることを期待したい。

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