国内2番目の高さを誇る北岳(標高3193メートル)などの高山が連なる南アルプス。その玄関口にある唯一の宿泊施設「広河原山荘」で限定販売されているオリジナルグッズが、登山者らから人気を博している。甲府市のイラストレーター神山奈緒子さんが登山中に見た景色や動植物が描かれており、昨年、県内で開かれたお土産の魅力を競うコンテストでは優秀賞に選ばれた。
モンベルとコラボした限定グッズ
同山荘の売店には、神山さんがイラストを担当したアウトドア用品大手モンベル(大阪)のTシャツやボトルなどが並ぶ。中でも登山者らの注目を集めているのが、南アルプスの山脈や動植物が描かれたオリジナルの手ぬぐいだ。
手ぬぐいに描かれたイラストは、いずれも神山さんが山登りの道中で実際に目にした動植物。固有種の「キタダケソウ」や高山帯に生息する「雷鳥」などを写真に収め、下山後にイラストにしてきた。
コンテストで優秀賞、登山者の記念に
昨年開かれた甲府商工会議所の「やまなしギフトコンテスト」で優秀賞に選ばれるなど好評で、同山荘でも南アルプスの山々に訪れた記念にと、多くの登山者が買い求めていくという。
神山さんは、2020年末に友人の誘いで登山を始め、24年9月に山梨百名山を制覇。これまで500近い山に登頂してきた。手ぬぐいは、そんな神山さんに、山荘を指定管理する山梨交通が依頼し、22年に山荘が改修オープンして以降毎年製作している。
製作5周年、白峰三山を描く
製作5周年を迎えた今年の手ぬぐいには、神山さんが「一番好きな南アルプスの眺め」と話す、対面する鳳凰三山の観音岳の山中から見た北岳と間ノ岳、農鳥岳の「白峰三山」が描かれた。尾根や岩肌が点描タッチで表現されている。
北岳への登山も10回ほどを数えるという神山さん。「3000メートルを超える雄大な山脈で、植生も固有種があるくらい豊か。手ぬぐいと一緒に大自然を感じてもらえれば」と話している。



